連載「季節を切り抜く」
5月は「百合に広がる宇宙」
作・文=濱 直史(立体切り絵作家)ギリシャ神話に、英雄ヘラクレスが女神ヘラの「不死の母乳」を飲もうとした際、空に飛び散ったしずくが天の川に、地上に落ちた乳は純白の百合になったという話があります。5月の花といえばカーネーションを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は百合も西洋では母性の象徴とされているそうです。
花弁には約190の星形を中心から先端へ、天の川の流れをイメージしてちりばめました。花びらの外側には夜空を表現するために、紫から青へのグラデーションの半透明の紙を貼り付けてあります。雄しべの先端も星形にし、百合と宇宙を繫げる役割をしています。
自然が織りなす幻想的な世界観を詰め込んでいます。
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