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まるで魚の骨のよう!「肋骨巻雲」はとても寒い、高い空に見られます

2026.05.21

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

肋骨巻雲

青空の高いところに、魚の骨や人の肋骨のように見える不思議な雲が現れることがあります。これは巻雲のひとつで、その見た目から「肋骨巻雲(ろっこつけんうん)」と呼ばれます。雲の帯の中央から左右に細い筋が伸び、刷毛で掃いたような形をつくるのが特徴です。鳥の羽にも見えることから、肋骨巻雲には「はね雲」という愛称もあります。

巻雲は高度5〜13キロほどの高い空にある雲で、氷の粒からできています。この高さではジェット気流と呼ばれる非常に強い風が吹いていることがあり、雲の筋はその風に流されて形を変えていきます。また、積乱雲が発達したあとに上空で広がるかなとこ雲から生まれることもあります。肋骨巻雲は上空が湿っていて、飛行機雲が成長してできた巻雲など、ほかの種類の巻雲の氷の粒が成長して風で流されることなどで発生します。

一見すると静かで繊細な雲ですが、その背景には氷点下の氷の世界が広がっています。初夏の澄んだ空に、この骨のような雲を見つけたら、はるか上空の冷たさに思いを巡らせてみてください。


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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/太田 絢子 Ayako Ota
気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー。これまでNHK松山やCBCテレビにて気象解説を務め、防災気象情報や地球温暖化に関する講演・執筆活動も行う。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。2023年10月よりアメリカ・ロサンゼルスに在住。XInstagram

●参考文献/『雲の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/太田絢子 協力/佐々木恭子、津田紗矢佳、三上萌々

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