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入道雲と積乱雲は実は別の雲。見分けるには雲の「頭」に注目

2026.05.23

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

入道雲と積乱雲の見分け方

5月の空を見上げると、力強く垂直に伸びる白い雲を見かける機会が増えてきます。私たちが「入道雲」と呼んで親しんでいるのは、気象学的には「積雲」の種である「雄大積雲」を指します。一方、さらに発達して雷や局地的な大雨をもたらすこともあるのが、「積乱雲」です。今回は、入道雲(雄大積雲)と積乱雲の見分け方をご紹介します。

見分ける鍵は、雲の「頂部」の形です。雄大積雲の頂部は、もくもくと輪郭がはっきりしていて、雲がまだ上へ成長している途中であることを示しています。その後、さらに発達して雲が成長できる限界の高さに達すると、雲の頂部は横に広がり始めます。この段階は「無毛積乱雲(むもうせきらんうん)」と呼ばれ、雄大積雲と比べると雲頂がやや平らな点が特徴です。さらに雲頂に髪の毛のような繊維質な構造が見られると「多毛積乱雲(たもうせきらんうん)」と呼ばれるようになり、多くは「かなとこ雲」を伴います。

雄大積雲と無毛積乱雲は見た目上の区別が難しいことがあります。その場合には、雲が雷活動を伴えば無毛積乱雲、伴わなければ雄大積雲と判別されます。


空にそびえる白い雲が大きく伸び、頂部が平らに広がり始めたら、それは積乱雲へ成長しているサインです。雲の形の変化にもぜひ注目してみてください。

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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/太田 絢子 Ayako Ota
気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー。これまでNHK松山やCBCテレビにて気象解説を務め、防災気象情報や地球温暖化に関する講演・執筆活動も行う。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。2023年10月よりアメリカ・ロサンゼルスに在住。XInstagram

●参考文献/『雲の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/太田絢子 協力/佐々木恭子、津田紗矢佳、三上萌々

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