カルチャー&ホビー

虹が弧の途中でふっと消えるとき、空では何が起きているのか

2026.05.20

  • facebook
  • line
  • twitter

空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

途中で消える虹

雨上がりの空に虹を見つけたとき、虹が地面まで届かず、途中でふっと消えてしまっていることがあります。これは珍しい現象ではなく、太陽光と大気中の雨粒の分布によって起こります。

虹は、私たちの背後に太陽があり、前方に雨粒が存在する位置関係のときに見られます。太陽の光が雨粒の中で屈折・反射して私たちの目に届くことで虹が見えるため、空気中に雨粒が存在する範囲だけ虹が形づくられるのです。そのため、雨が空の一部分でだけ降っている場合には、雨粒がある部分にだけ虹が現れ、弧の一部だけ見えることがあります。また、太陽が雲に隠れ、特定の場所にだけ光が当たっている場合も、光の筋が届く場所でだけ虹が現れます。

虹は日の入りや日の出の頃には半円の形に見えますが、本来は観測者を中心とした円の一部です。太陽高度や雨粒の分布によって、さまざまな形になります。


途中で消えた虹を見つけたら、その形にも少し目を向けてみてください。虹は見る場所や空の条件によって、さまざまな姿を見せてくれます。

●関連記事を読む
実は虹は丸い! 完全な円形の虹にはどうやったら出合える?
虹の内側に虹色が繰り返される「過剰虹」が見られる仕組み

写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/太田 絢子 Ayako Ota
気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー。これまでNHK松山やCBCテレビにて気象解説を務め、防災気象情報や地球温暖化に関する講演・執筆活動も行う。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。2023年10月よりアメリカ・ロサンゼルスに在住。XInstagram

●参考文献/『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/太田絢子 協力/佐々木恭子、津田紗矢佳、三上萌々

  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 05 / 20

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 05 / 20

他の星座を見る