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実は初夏に多く降る「雹」に要注意。空が急に暗くなったら頑丈な建物へ避難を

2026.05.14

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

初夏に多い雹

晴天から一転して空が暗くなり、激しい雷雨とともに氷の塊が降ってくることがあります。直径5ミリ未満の氷の粒は「あられ」、5ミリ以上のものは「雹」と呼ばれ、大きなものでは数センチに達することもあります。

雹は積乱雲の中の強力な上昇気流によって作られます。氷の粒の周囲に、氷点下でも凍らずに存在する「過冷却水」が次々と凍りつき、上昇と落下を繰り返しながら層を重ねて大きく成長します。やがて氷の粒が重くなり、上昇気流の力を上回ると、融けきらないまま地上へ落下します。

初夏に雹が多い理由は、上空と地上の温度差にあります。この時期は上空に冬の名残の強い寒気が流れ込みやすい一方で、日射によって地上の気温は急速に上がるため、大気の状態が不安定になりやすいのです。


雹は農作物や車に被害を与えるだけでなく、人にとっても大変危険です。気象庁から降雹の危険が呼びかけられる、空が急に暗くなる、冷たい風が吹き始めるなどしたら、すぐに頑丈な建物内へ避難しましょう。

写真/荒川和子

写真/荒川和子


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/太田 絢子 Ayako Ota
気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー。これまでNHK松山やCBCテレビにて気象解説を務め、防災気象情報や地球温暖化に関する講演・執筆活動も行う。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。2023年10月よりアメリカ・ロサンゼルスに在住。XInstagram

●参考文献/『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/太田絢子 協力/佐々木恭子、津田紗矢佳、三上萌々

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