空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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アイスクリームを食べたいと感じる気温
5月9日は「アイスクリームの日」です。1964年に日本アイスクリーム協会が、アイスクリームの普及を目的に制定しました。春から初夏へと季節が進み、日中の気温が上がり始めるこの頃、冷たい食べものが食べたくなると感じたことはありませんか。実は、気温の上昇は人の味覚や購買行動にも影響を与えることが知られています。
気象庁の調査では、スーパーマーケットなどの販売データをもとに、商品の売れ行きと気温の関係が分析されています。例えば仙台において、家庭で食べられるファミリーアイスは平均気温が15℃を超える頃から販売が増え始め、25℃を超えると急増する傾向があることがデータから示されています。
こうした気温と消費行動の関係は、企業が商品の生産量を調整したり、流通が在庫を管理したりする際の重要な手がかりとして活用されています。天気予報や気温データは、私たちの生活だけでなく、経済活動にも深く関わっているのです。
今日は空を見上げながら、気温がどこまで上がるのかを感じつつ、初夏の冷たい味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/太田 絢子 Ayako Ota気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー。これまでNHK松山やCBCテレビにて気象解説を務め、防災気象情報や地球温暖化に関する講演・執筆活動も行う。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。2023年10月よりアメリカ・ロサンゼルスに在住。
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Instagram●参考文献/気象庁『気候リスク管理技術に関する調査(スーパーマーケット及びコンビニエンスストア分野):販売促進策に2週間先までの気温予測を活用する』URL:https://www.data.jma.go.jp/risk/taio_pos.html