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5月の満月は「フラワームーン」。幸せを運ぶ「月虹」を見るには、満月付近の天気雨の夜が狙い目

2026.05.02

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

月虹(げっこう)/フラワームーン

2026年5月2日の満月は「フラワームーン」と呼ばれます。これはアメリカの先住民族が季節の移ろいを捉える手がかりとして付けたもので、花が咲く時期であることに由来しています。

この明るい満月の光は、夜空に特別な現象を生み出すことがあります。そのひとつが「月虹(げっこう)」です。月虹の仕組みは昼間に見える虹と同じで、観察者の後方にある月明かりが、前方にある雨粒に反射・屈折することで現れます。

月虹は5月の満月に限った現象ではなく、満月や満月に近い明るい月であれば一年を通じて現れる可能性があるものです。日本では6月下旬ごろの南西諸島などで観察されることがあります。梅雨明け後は海から湿った空気が流れ込みやすく、夜でもにわか雨が降ることがあるためです。このような条件がそろうと、月虹に出合いやすくなります。


月虹の大きさや明るさは、月の高さや明るさ、大気の状況などによって異なります。月の光は太陽に比べてはるかに弱いため、月虹の虹色は肉眼ではわかりにくいものの、露出時間を長くしてカメラに収めると美しい虹色が写ります。ハワイでは「ムーンボウ」とも呼ばれ、見た人には幸せが訪れるという言い伝えもあるそうです。

満月や満月付近の夜、局地的に雨が降った場合には、月の反対側の空にも少し目を向けてみてください。もしかすると、月の光が描く貴重な虹に出合えるかもしれません。

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写真/瀧島圭太(@kei_instgm)写真/瀧島圭太(Instagram:@kei_instgm)


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/太田 絢子 Ayako Ota
気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー。これまでNHK松山やCBCテレビにて気象解説を務め、防災気象情報や地球温暖化に関する講演・執筆活動も行う。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。2023年10月よりアメリカ・ロサンゼルスに在住。XInstagram

●参考文献/美星天文台『月虹が見えました』URL:https://www.bao.city.ibara.okayama.jp/?p=2449、『最高にすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、すばる望遠鏡『見た人は幸せに?マウナケアで撮影された月の虹』URL:https://subarutelescope.org/jp/news/topics/2013/11/11/2420.html、『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』荒木健太郎著(ダイヤモンド社)

監修/荒木健太郎 文/太田絢子 協力/佐々木恭子、津田紗矢佳、三上萌々

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