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わた雲の下に生えているという「雲の根」とは。目には見えない空気の通り道

2026.04.17

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

雲の根

晴れた空に、綿のように浮かぶ「積雲(綿雲)」。積雲には「雲の根」があると言われます。いったいどういうことなのでしょうか?

雲の根とは、地上から積雲の底まで立ち昇る、目には見えない上昇気流のことで、「雲根(うんこん)」とも呼ばれます。中国では古来、雲は高山や岩石から生まれると考えられていたため「雲根」は岩石そのものを指すこともあります。

太陽光により温められた大地は空気を温め、その空気は軽くなって上昇します。この上昇気流に乗って水蒸気を含む空気が上空へと運ばれ、積雲が発生します。まさに雲の根によって、雲のもととなる水蒸気が送り込まれているわけです。


日差しのある日中は、この上昇気流により積雲が繰り返し発生します。ところが夕方になると、地表面が冷えて上昇気流が弱まってしまいます。雲の根が、雲の発生する高さまで水蒸気を運ぶことができなくなり、やがて新たな雲も生まれなくなります。

このように考えると、積雲はまるで根から水分を吸い上げて成長する植物のようにも見えます。積雲を眺めながら、そんな姿を思い浮かべてみるのも面白いかもしれません。

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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雲の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『最高にすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『空の名前』高橋健司著(KADOKAWA)、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/太田絢子、津田紗矢佳、三上萌々

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