連載「心をほどく、和の調べ」 4月は「薩摩琵琶(さつまびわ)」
選=日本和楽器普及協会
文=川嶋信子(薩摩琵琶演奏家)今からおよそ千年前に中国から日本に伝来した琵琶。貴族の嗜みとして奏でられた楽琵琶(がくびわ)に始まり、時代を経てさまざまな形状や様式が生まれました。そのうち、江戸時代に薩摩武士が発展させた薩摩琵琶は、扇形の大きな撥(ばち)で弦を力強く打ち付けたり、激しくかき鳴らしたりする奏法が特徴的です。
柱(じゅう)(フレット)に触れた弦を押し込むことで生まれる独特の余韻は、聴く者の感情を揺さぶる不思議な力があります。そして“語りもの”である琵琶は、その独特の音色や奏法が、言葉に寄り添い呼応して、物語の情景を表すのです。
こちらから演奏をお聞きいただけます。https://www.youtube.com/watch?v=LBgluk4X7N4琵琶の代表的な演目である『平家物語』。「下町兄弟」とコラボレーションし、その冒頭「祇園精舎」をラップのリズムで。琵琶楽の多様な可能性を示唆している。
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