カルチャー&ホビー

太陽から上下にのびる光の柱「サンピラー」。仕組みと観察しやすい時間帯

2026.04.14

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

サンピラー/太陽柱(たいようちゅう)

太陽の上下に光の柱がのびる、神々しい光景に出合うことがあります。この光の柱は「サンピラー」と呼ばれる現象で、「太陽柱(たいようちゅう)」とも呼ばれます。

サンピラーは、氷の粒(氷晶)からなる雲で見られる現象です。水平に近い状態で浮かんでいる角板(かくばん)状などの氷晶に太陽の光が当たると、平らな面が鏡のように働き、光を反射します。雲の中のさまざまな高度の結晶がそれぞれ光を反射すると、その反射光は縦方向に並んで私たちの目に届きます。そのため、太陽の光が柱のように伸びて見えるのです。

サンピラーを観察しやすい時間帯は、太陽高度の低い朝や夕方。季節を問わず、高積雲(ひつじ雲)や巻積雲(うろこ雲)が空に広がり、そこからもやっとした見た目の氷晶でできた雲ができはじめるようなときに観察できます。月明かりで見られる光の柱は「ムーンピラー」もしくは「月柱(げっちゅう)」と呼ばれ、まるで月が縦長に引き伸ばされたかのよう。見られることが多いのは、満月に近い、明るい月が見える夜です。


高積雲や巻積雲が空にあるときには、太陽や月からのびる光の柱を探してみてください。

写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『最高にすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』荒木健太郎著(ダイヤモンド社)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/太田絢子、津田紗矢佳、三上萌々

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