カルチャー&ホビー

太陽が深紅に染まる幻想的な景色。どんな日に出合いやすい?

2026.04.10

  • facebook
  • line
  • twitter

空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

深紅の太陽

春の夕暮れに空を眺めると、沈みゆく太陽と同じくらいの高さの低い空は灰色にかすみ、太陽だけが深紅に染まって見えることがあります。このような太陽が見られる原因は、大気中を浮遊する微細なちりであるエアロゾルにあります。 この現象は、青空や朝焼け、夕焼けなどと同様の仕組みで、光の散乱に基づいて起こります。

夕焼けはなぜ赤いのかについて読む>>>
空がなぜ青いのかについて読む>>>

目に見える太陽の光(可視光)は、空気分子やエアロゾルに当たると、散乱によって日中は青い光が、朝や夕方は赤い光が空に広がり、私たちの目に届きます。


ところが、大気中のエアロゾルが多くなると、赤色の光まで強く散乱されてしまうため、光が弱まります。その結果、地平線付近の低い空は薄暗い灰色となり、目線の直線上にある太陽本体だけが、深い赤色を帯びて浮かび上がるのです。

黄砂や花粉、PM2.5などのエアロゾルが増える春は、深紅の太陽に出合いやすくなります。また、放射冷却が強まる朝も、同様の太陽が見られることがあります。冷えて重くなった空気が地表面付近に滞留し、上下の空気が混ざりにくくなるため、低い層でエアロゾルの濃度が高まるのです。

花粉の飛散や黄砂の飛来が予想される日は、普段と違う朝陽や夕陽に出合えるチャンスです。日の出直後や、日の入り直前の時刻に合わせて遠くの空を見てみてください。

●関連記事を読む
空が青く見えるのはなぜ?
夕焼けはなぜ赤く見えるのか。今すぐ誰かに話したくなる空の話
春の風物詩「黄砂」が日本に飛来するまでの過程とその対策

写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雲を愛する技術』荒木健太郎著(光文社)、国立天文台『各地のこよみ』URL:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/、『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』荒木健太郎著(ダイヤモンド社)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 04 / 10

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

家庭画報ショッピングサロンのおすすめ
※外部サイト(家庭画報ショッピングサロン)に遷移します。 ※商品の購入には家庭画報ショッピングサロンの会員登録が必要です。

Pick up

注目記事
家庭画報ショッピングサロンのおすすめ
※外部サイト(家庭画報ショッピングサロン)に遷移します。 ※商品の購入には家庭画報ショッピングサロンの会員登録が必要です。
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 04 / 10

他の星座を見る