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花起こし、花散らし、花嵐など。春に吹く風の特徴と呼び名

2026.03.30

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

花起こしと花散らし

春に吹く風には、さまざまな名前がつけられています。中でも「花」の付く名は多く、「花起こし」や「花散らし」も春の風の名前のひとつです。

立春を過ぎ、春分の日までに初めて吹く強い南風は「春一番」と呼ばれ、春を呼び込む風として知られています。「花起こし」は春一番の次に吹く風で、「春二番」とも呼ばれます。この風によって空気はいっそう暖かくなり、桜を満開へと導きます。

その後、あまり間を空けずに吹く強い南風が「春三番」で、これが「花散らし」と呼ばれる風です。この風も気温を押し上げ、満開を迎えた桜の花を散らしていきます。


こうした強い南風は、この時期に日本付近を次々と通過する低気圧によってもたらされます。季節の進行に合わせて、低気圧が通るたびに強い風が吹き、気温は少しずつ上昇していくのです。

花起こしや花散らしのほかにも、「花嵐」や「花吹雪」といった、桜の花びらを散らす風を表す言葉があります。いずれも春の季語で、花びらが勢いよく舞い散る光景を思い起こさせます。風の名前からも、季節の移ろいが感じられるかもしれません。

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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『風と雲のことば辞典』倉嶋厚監修(講談社)、『最高にすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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