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暖かくなってきたら「花冷え」に注意。なぜ一時的に冷え込みが強まるのか

2026.03.17

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

花冷え

桜の花が咲き、日に日に暖かくなるこの時期、一時的に冬のような寒さに見舞われることがあります。こうした冷え込みは「花冷え」と呼ばれ、春特有の天気の移り変わりが関係しています。

上空を流れる偏西風の影響で、春は前線を伴う低気圧が日本付近を通過することが多くなる時期です。花冷えは、この低気圧の通過に伴って起こりやすくなります。

春先はまだ、大陸や日本の北側に真冬並みの寒気が残っていることがあります。そのため、低気圧からのびる寒冷前線が通過したのちに、強い寒気が流れ込み、気温が下がることがあります。低気圧通過後に高気圧に覆われても、寒気の影響で気温が上がらず、冬のような寒さになることもあります。


このように、花冷えは春の暖かな陽気に包まれることの多くなる時期に起こる、季節の変わり目ならではの冷え込みです。天気予報では、最高気温や最低気温のほかに前日との気温差や、気温の時間経過も伝えられます。出かけるときに暖かくても、帰りには寒くなる場合には、羽織るものを一枚用意するなど、寒さへの備えをしておくと安心です。

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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『空の名前』高橋健司著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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