連載「季節を切り抜く」
2月「雪ダルマ」
作・文=濱 直史(立体切り絵作家)子供の頃、毛糸の手袋にのった雪の粒をずっと見ていました。そこにはとても不思議で綺麗な小さい世界がありました。身の回りには自然が作り出した美しい形が沢山あります。その一つが雪の結晶です。幾何学的な雪の結晶を切り絵の柄に取り入れ、雪ダルマの形にしたら面白いかも──そう思い、制作を始めました。
この雪ダルマには「曲面立体切り絵」という独自の手法を使っています。まず雪ダルマの型を作り、そこへ千切った和紙を貼り付けます。その上に雪の結晶をデザインし、カッターで彫るように切り抜きます。最後に型を和紙から取り外して完成です。今回、雪の煌めきを表現するため、和紙の上にさりげなくラメを塗ってみました。雪ダルマの暖かさと雪の結晶の冷たさを織り交ぜた、不思議な作品になったと思います。
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