〔特集〕バレエ界の貴公子が、古きよき日本を再・発見 ジュリアン・マッケイ 日本の美を訪ねる 前回の法隆寺に続き、醍醐寺での奉納演舞を行ったジュリアン・マッケイさん。世界を魅了する若きバレエダンサーは、日本での学びをかけがえのない経験だと語ります。今回の来日でもまた、まだ見ぬ日本の美に触れる貴重な出会いに心を震わせました。
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「ダンサーとしてだけでなく、僕自身が学びを心から求める人間なのです」── ジュリアンさん
ジュリアンさんは急遽、撮影用にアレックスさんが愛用する藍染のシャツを拝借。初対面とは思えない親密な空気感を醸すお二人。
左:アレックス・カー(Alex Kerr)
1952年米国生まれ。東洋文化研究者、作家。1964年に初来日。イェール大学で日本学、オックスフォード大学で中国学を専攻。1970年代から徳島県祖谷(いや)をはじめ全国の古民家再生に携わる。『美しき日本の残像』など著書多数。
右:ジュリアン・マッケイ(Julian MacKay)
1997年米国モンタナ州生まれ。バイエルン国立バレエ団プリンシパル。11歳でボリショイ・バレエ・アカデミーに入学。米国人として初めて正規ディプロマを取得。世界を舞台に幅広く活躍中。さらに弟のニコラスとマッケイ・プロダクションズを設立。その活躍はバレエ界に留まらない。
「欧米と違って、日本ではたとえば季節や客人に合わせて部屋のしつらいを変える文化があるでしょう。今日はアーティストが来られるから、床の間にどの軸を掛けようか私なりに考えました」。
アレックスさんが選んだのは、『別是一家風(べつにこれいっかふう)』という禅の言葉。すなわち、人にはそれぞれ生き方があり、これが私のスタイルである ── 意味を知ったジュリアンさんは「まさに僕ですね!」と感激の面持ちで、もてなしの心に応えます。
床の間の掛軸『別是一家風』は、アレックスさんが若き日に知己を得た大徳寺の大亀和尚の筆になる。
21歳で初めて訪れた日本は、ジュリアンさんにとって「驚き」だったといいます。「それまでに知るどの国ともすべてが違っていました。そしてもっと知りたいと思いました」。
その後、Kバレエ トウキョウでたびたび客演を務めるなど来日を重ね、2年連続で『OTOBUTAI』にも参加。日本との縁を深めてきました。
「ダンサーとして成長するうえで、日本に来てさまざまな経験を重ねて学んでいく過程は、とてもいい刺激になっています。アレックスさんのような文化に造詣の深い方にお話を伺うことも。そうした自分の成長を表現に繫げ、誰かに伝えていきたい。ただキャリアのためだけではない、僕自身が学ぶことを心から求めている人間なのです」
「海外のアーティストとしては、並外れた向学心の持ち主ですね」── アレックスさん
バレエ、歌舞伎、オペラなど芸能の世界にも精通するアレックスさんは、「彼の向学心は、海外のアーティストとして並外れている」と感嘆しきり。目に留めるものすべてに興味を示すジュリアンさんの好奇心にアレックスさんが応え、話題はさらに言葉や禅の思想にまで。対話は尽きません。
神社の境内に佇むアレックスさんの住まい。かつては社務所として使われていた建物だったという。深遠なる気配を感じながら。
アレックスさんとの出会い、短いながら心を通わせた時間。ジュリアンさんは言葉にならないほどの感動を味わい、確信を深めたといいます。今日の学びが、必ずや成長の糧になると。
2025年には日本で初めてのファンミーティングを開催し、貴重な映像、パ・ド・ドゥなどを披露。ファンクラブの立ち上げも決まり、日本での活動にますます期待が高まる。
ジュリアン・マッケイ初の日本単独公演を開催
「ジュリアン・マッケイ&フレンズ バレエ・ガラ ── アート・オブ・ダンス ──」
2026年2月7日(土)19時開演、8日(日)14時開演Bunkamuraオーチャードホール
SS席2万5000円(特典付き)ほか
(VIP席5万円*2月8日(日)公演のみ販売、特典・アフターパーティー付き)
詳細は
公式ホームページ にて
お問い合わせ
サンライズプロモーション TEL:0570-00-3337(平日12時~15時)
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