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2月15日は「春一番名付けの日」。その由来と注意すべきこととは?

2026.02.15

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

春一番

2月に入ると、「〇〇地方で春一番が吹きました」というニュースを耳にするようになります。「春一番」は、立春(2月4日ごろ)から春分(3月20日ごろ)までの間に吹く、やや強い南寄りの風のこと。風の強さの基準は地域によって異なり、たとえば関東地方ではおよそ8メートル毎秒以上の風が吹くと「春一番」が発表されます。

この時期、日本海では低気圧が発達しやすく、低気圧に向かって南から吹き込む風が各地に暖かさを運びます。文字通り「春を呼び込む風」ですが、同時に警戒すべき風でもあります。

春一番の由来は、1859年2月13日(旧暦)に長崎県郷ノ浦町(現・壱岐市)で発生した海難事故にあるといわれています。暴風により53名もの漁師が命を落としたことから、地元の漁業関係者の間では春先の暴風を「春一」あるいは「春一番」と呼び、警戒するようになったそうです。壱岐島には、事故の教訓を後世に伝える「春一番の塔」が建てられています。


1963年の今日、2月15日は初めて新聞で「春一番」という言葉を使って暴風への警戒が呼びかけられた日で、「春一番名付けの日」でもあります。春一番の便りが届き、寒さが少しずつ和らぐ時期ではありますが、急な気温上昇による雪崩や、乾燥した強風による火災の延焼、また低気圧が過ぎ去ったあとの急激な気温低下にも注意しましょう。

写真/フォトライブラリー

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監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、福岡管区気象台『はれるんマガジン(第28号)』

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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