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地球温暖化が進んでも「ドカ雪」は増える? その原因と私たちの生活への影響

2026.02.12

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

地球温暖化と「ドカ雪」

近年、地球温暖化が深刻さを増し、冬季においても最低気温が0℃未満になる「冬日」が減るなど、気温上昇は目に見える形で進んでいます。

気温の上昇に伴い、日本海側の地域では年間で最も多い積雪の深さがすでに減少傾向にあります。また、1日に20センチメートル以上の雪が降る日数も減りつつあります。このまま対策を強化せず温暖化が進めば、全国的に降雪量(雪の降る量)や積雪量は一層減少すると予測されています。

しかし、平均的な降雪量が減ったとしても、北海道の内陸や本州の山間部などの一部地域では、短時間のうちに積雪が急増する「ドカ雪」が起こった際の降雪量は増えると指摘されています。


その主な原因は三つ。まず、標高が高く、そもそも気温の低い地域などは、温暖化が進んでも気温が0℃以下であれば雪が降ること。二つ目に、気温上昇によって空気中に含まれる水蒸気量が増えること。三つ目に日本海の水温が上昇し、空気へ供給される水蒸気量が増えることが挙げられます。これにより、たとえば日本海にできるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)によってもたらされる降水量が増え、標高の高い地域の降雪量も増加するのです。

雪が減れば、スキーをはじめとする冬のレジャーに影響が及びますし、ドカ雪が起こったときの降雪量が増えれば除雪や交通への対応が追いつかず、大きな被害を招くおそれがあります。さらに、雪解けの時期の変化や、それに伴う河川の流量の変化は、稲作など融雪水を利用する農業にも影響を及ぼす可能性があります。

温暖化がもたらす雪への影響は、私たちの生活にかかわる深刻なものなのです。

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日本海側にドカ雪をもたらす雲の帯、「JPCZ」の正体

写真/NASA

写真/NASA


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『地球温暖化で雪は減るのか増えるのか問題』川瀬宏明著(ベレ出版)、気象庁『日本の気候変動2025』URL:https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ccj/2025/html_honpen/cc2025_honpen_index.html

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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