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「航海薄明」とはいつのこと? 群青と橙に染まる空が見られます

2026.02.10

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

航海薄明(こうかいはくめい)

日の出前や日の入り後には、太陽が地平線の下にあるにもかかわらず、しばらく空に明るさが残ります。こうした時間帯は「薄明」と呼ばれ、夜と昼の狭間で移り変わる空の表情を楽しめる時間帯です。

太陽の高度角(地平線を0度とする太陽の高さ)が地平線から-6度の間は、照明がなくても屋外で活動できるほどの明るさがあります(市民薄明)。地平線から-6~-12度までのさらに低い位置に太陽が沈んでいるときは、辺りは暗く、海面と空の境界が見分けられる程度の明るさになります。これが「航海薄明」です。

夕方から夜に向かう時間帯であれば、航海薄明は日の入りから30分後~1時間後くらいまで。低い空が橙色に焼ける一方で、上空は深い群青へと移り変わり、夜の空と一体化しています。


航海薄明の名は、水平線が明瞭に見え、かつ航行に必要な天体も確認できるという航海に適した時間帯であることに由来します。静かな海を航行する、航海者たちが目にしていた光景を思い起こさせます。

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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雲を愛する技術』荒木健太郎著(光文社)、『最高にすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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