空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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冬日・真冬日
2026年2月4日は「立春」です。立春は、春の気配が立ち始める日で、暦の上では春になります。少しずつ日が伸びてくるものの、気温はまだ冬そのもの。厳しい冷え込みの日もしばしば訪れます。
天気予報では、「冬日になりました」あるいは「真冬日になりそうです」といった言葉で、寒さが伝えられることがあります。この「冬日」と「真冬日」には、それぞれ明確な気温の基準があります。
冬日とは、一日の最低気温が0℃未満の日のことです。東京でも冬になると、最低気温が氷点下まで下がり、冷え込みが強まることがあります。
真冬日は、一日の最高気温が0℃未満の日を指します。一日のうちで最も高い気温が0℃を下回る──そのような厳しい寒さが、果たして東京で観測されることはあるのでしょうか。
過去の記録では、東京で真冬日となったのはわずか4回だけでした。最も低かった最高気温は、1900年1月26日のー1.0℃です。最も新しい記録でも1967年2月12日のー0.2℃で、およそ60年ものあいだ真冬日が観測されていません。東京においては、それほど稀な寒さだと言えます。
一方、東京よりも高緯度に位置する北海道では、真冬日になることは珍しいことではありません。札幌では、毎年少なくとも20日前後、多い年には50日以上が真冬日となります。
同じ日本国内であっても、冬の厳しさは地域によって大きく異なるのです。
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監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。
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YouTube●参考文献/気象庁 過去の気象データ検索『地点ごとの観測史上1~10位の値(年間を通じての値)』URL:https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=h0、北海道管区気象台『北海道地方のこれまでの気候の変化(観測結果)』URL:https://www.data.jma.go.jp/sapporo/tenki/kikou/sp_ccreport/hokkaido/observation.html