2026年の開運を願って。富士山のエネルギーを体感できるパワースポット巡り

〔特集〕2026年開運祈願 ── 富士山から福来たる　「末広がり」の山容、日本一の高さが「繁栄」や「頂点」に通じることから、古くから“吉兆”とされてきた富士山。2026年の幕開けに際し、改めて日本の象徴であり、日本人の心の拠り所でもある霊峰富士の、霊験あらたかな力に触れることで、開運祈願をし、我が家に福を招きます。前回の記事はこちら＞＞

・特集「富士山から福来たる」の記事一覧はこちら＞＞＞

---

富士がめでたい理由──
信仰としての富士を体感する

日本の代名詞でもあり、世界に誇るランドマークの富士山。今なお、先人たちが守ってきた信仰の軌跡は各地に多く残ります。かつて正月には「初富士」といって富士山を遥拝した風習にならい全身で富士山を体感できる聖地で開運を願ってみませんか。

地理風水師・御堂龍児さんと巡る
運気が上がる富士山パワースポット

「富士山は日本の祖山であり、すべての大元たる神聖な場所。また、地理風水の思想における“龍脈”の中核でもあります」と語る御堂龍児さん。富士山の秀麗な山容を望みながらそのエネルギーを全身で体感できる聖地へご案内いただきました。



御堂さんがいう“龍脈”とは、大地を流れるエネルギーの繫がりのこと。まずは、アンテナである富士山に宇宙のエネルギーが集まり、他の大きな山々を中継して各地へ霊力が流れていくといいます。今回、富士山の龍脈のすぐ近くにあり、そのエネルギーが大地に溢れ出て気持ちのよい神気を感じることができる開運スポットを教えていただきました。

「日本一素晴らしい場所は『大瀬崎』。伊豆半島をぐるっと廻り込んだ巨大な龍脈が行き着くところです。先端から、富士山の美しい姿を顧みることができる“回龍顧祖（かいりゅうこそ）”という珍しい地形です」

大瀬崎
先端にある「神池」は龍穴。神池をゆっくり回った後に、波打ち際で富士山を無心に眺めるのが御堂さん流の過ごし方だ。「大きな希望に向かって努力している時に訪れると、土地の力が共鳴してくれます」（御堂さん）。
静岡県沼津市西浦江梨
TEL：055（934）4747（沼津市役所 観光戦略課）
撮影／小林廉宜

さらに、世界が変わりゆく今こそ訪れたい4か所を挙げていただきました。

「富士山の威容を目前に感じられるのが『十里木高原』。ここには風水で“天竅穴（てんきゅうけつ）”と呼ぶ天の隙間に繫がる特別な龍穴があります。晴天の日に富士山と向き合っていると、気持ちよさが全身に伝わります。すぐ近くにある『富士山こどもの国』も、富士山の力と直結できるよい場所です」

十里木（じゅうりき）高原展望台
十里木高原には大小のパワースポットがある。展望台まで登ると、目の前に富士山の眺望が。「富士山と向かい合っているうちに上に引っ張られるように感じ、富士山と交信している気分になるはずです」（御堂さん）。
静岡県裾野市須山2311-319
TEL：055（995）1825（裾野市役所 産業観光スポーツ課）

富士山こどもの国
約94.5ヘクタールの広大な敷地を持つ自然溢れる公園。写真は「水の国」のエリアにある池越しに富士山の眺望を楽しめる場所で、天候によっては逆さ富士が映る。「園内のどこからでも富士山が大きく見え、その力を感じます」（御堂さん）。
静岡県富士市桑崎1015
TEL：0545（22）5555

富士山をご神体と崇めた原始の祈りの形が残る『山宮浅間神社』も、重要な場所だと御堂さんはいいます。

「霊峰富士の力を増幅させる大切な地です。参道の先にある遥拝所は、最高峰の剣ヶ峰が真正面に見える特別な場所に位置。邪気を払うエネルギーを感じます」

山宮（やまみや）浅間神社
浅間大社の元宮。参道の入り口にある灯籠と鉾立石（ほこたていし）を線で結んだ三角形の中に宇宙と繫がる門があるそうだ。「破壊と刷新を象徴する場。古いものを捨てて、新しくやり直すエネルギーが得られます」（御堂さん）。
静岡県富士宮市山宮740
TEL：0544（22）1111（富士宮市役所代表）、0544（58）5190（人穴富士講遺跡案内所、土曜・日曜・祝日のみ）

また、開運に向けては自分と向き合うことも大切なため、美しい水に触れるのもおすすめだそうです。

「富士山の湧き水で群を抜いて美しく、静かな環境の中で落ち着いて過ごせるのが『柿田川湧水群』。澄んだ水は鏡と一緒で、自分を映し出すものだからです」

柿田川湧水群
柿田川の最上流部にあり、大小数か所の富士山の雪解け水が地上に出た湧き水が見られる。「澄んだ水は自分を映す鏡となると同時に、手を合わせれば自分の中の本当の力を引き出してくれる神様、弁財天の力を味方にすることもできます」（御堂さん）。
静岡県駿東郡清水町伏見71-7
TEL：055（981）8224（清水町都市計画課）

御堂さんは、開運スポットを訪れる際の心構えもアドバイスしてくれました。

「富士山からの偉大な力を授かるためには、人が作り出せない自然の美しさをじっくり味わうことです。富士という山が生命体であることも意識してください。場は意識に感応します。この同調こそ、祈りに通じる開運の基本。年の初めに、こういう体験をすることで、大きく運気は変わっていくのではないでしょうか」

御堂龍児（みどう・りゅうじ）
台湾、香港、中国で修行を積み、南宋時代から続く道教の一派「金丹門」の老師に巡り合い、地理風水の知識と技術を習得。その技術で、龍穴を見極めることができる日本唯一の風水師として国内外から評判が高い。『開運 風水龍脈ツアー』（国書刊行会）など著書多数。

（次回に続く。この特集の記事一覧はこちらから＞＞）