カルチャー&ホビー

太陽のまわりに見える幻想的な「光環」。出合いやすい天気と観察の仕方

2026.01.28

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

光環(こうかん)

空を見上げると、思いがけず美しい現象に遭遇し、しばし見惚れることがあります。いわし雲(巻積雲)の広がる空で出合える「光環(こうかん)」もその一つです。

光環は、太陽を囲むように現れる虹色の環で、太陽の光がいわし雲やひつじ雲(高積雲)の水滴に当たることで生まれます。

様々な色を含む太陽の光は、水滴に当たって回り込むときに進路を曲げられます。これは回折と呼ばれ、光の色によって曲がり方の大きさが異なります。これにより、色が分かれて虹色が生まれます。


実は、これは「彩雲」の生まれる仕組みと同じで、雲を構成する水滴の大きさがバラバラなら、虹色が不規則に広がる彩雲となります。一方、水滴の大きさが揃っている雲では、内側から外側に向かって紫~赤の光が規則的に並ぶ「光環」ができるのです。さらに、水滴がより小さいほど、色の境目がくっきりと分かれ鮮やかな光環が現れます。

丸い街灯の頭で太陽を隠して観察すれば、まぶしさを避けながら美しい虹色の環を見ることができます。いわし雲やひつじ雲が広がる日には、太陽を直接見て目を傷めないように注意しながら、空を見上げて虹色の環を探してみてください。

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虹色に輝く「彩雲」。縁起のよいこの雲に出合いやすいタイミング【「空を見上げて365」連載スタート】

写真/川村にゃ子

写真/川村にゃ子


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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