カルチャー&ホビー

まるで雪の芸術作品。「雪紐」はどうやってできている?

2026.01.25

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

雪紐(ゆきひも)

雪が積もったあと、ガードレールや手すりにクリスマスの飾りのように垂れ下がる不思議な形の雪を見たことはないでしょうか。これが「雪紐(ゆきひも)」です。「雪蛇(ゆきへび)」と呼ばれることもあります。

雪紐は、ガードレールや電線、枝など細長いものの上に積もった雪から生まれます。日射や気温の上昇で、手すりなどに触れている部分の雪が融けて水を含むようになると、風などをきっかけに雪がずり落ち始めます。ところが、雪には粘り気があるため地面までは落下せず、細長く曲がりくねった状態で垂れ下がります。こうして雪紐が形づくられます。

また、0℃以上の気温で降る湿った雪が強い風で吹きつけると、電柱や木の幹の片側だけに雪が付着することがあります。この場合も、日射や気温上昇で雪が融け始めると、縦長に残った雪が円柱に沿って曲がりくねりながら沈みこみ、まるで蛇が柱をよじ登っていくような形が現れることがあります。


雪紐は、ツルツルとした手すりや円柱状の柱に雪が付着したときにできやすく、融け始めた状態なので、長く残らないことが多いです。

雪が降った後は、こんな雪の芸術作品を探してみるのも楽しいものです。

写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雪蛇って知ってますか?』和泉薫、納口恭明著、『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』荒木健太郎著(ダイヤモンド社)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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