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小さな粒状の「巻積雲」。高い空に広がり、うろこ雲やいわし雲とも呼ばれます

2026.01.22

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

巻積雲(けんせきうん)

高い空に広がる小さな粒状の雲──「巻積雲(けんせきうん)」は、その姿が魚のうろこや魚の群れのように見えることから、「うろこ雲」や「いわし雲」という名で広く親しまれています。十種雲形では上層雲に分類される雲で、秋の空を代表する雲の一つです。

巻積雲はさまざまな形で現れ、見る人を魅了します。たとえば、波状に並んだ巻積雲は、空に繊細な縞模様を描きます。風に磨かれたかのように滑らかなレンズ状の巻積雲は、とても鮮やかな彩雲になることがあります。また、上空が乾いて雲が消えていくときには、網目模様のハチの巣状の巻積雲が見られ、ほどなくして姿を消します。巻積雲が均一に広がり空を覆うときには、水滴でできた雲の一部が氷の粒に変わって落下し、まるで空に穴が開いたような不思議な光景に出合うこともあります。

巻層雲(薄雲)と同じく、低気圧の接近に伴って現れやすくなります。天気が下り坂になる前には、ぜひ表情豊かな巻積雲を眺めてみてください。


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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雲の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『雲を愛する技術』荒木健太郎著(光文社)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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