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「太陽に光の輪がかかると雨」は本当? 巻層雲が広がる空で見られる現象

2026.01.21

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

巻層雲(けんそううん)

水にミルクを少したらしたような薄い雲が空一面に広がり、晴れているのに空の青が淡く見えることがあります。そんな繊細なヴェールのような雲は、「巻層雲(けんそううん)」です。

十種雲形のうち上層雲に分類される雲です。「薄雲」とも呼ばれる雲で、高層雲(おぼろ雲)とは違い、太陽はぼやけることなく透けて見え、地面にはしっかりと影を落とします。

巻層雲が広がる空で見られる楽しみの一つに、「ハロ」と呼ばれる現象があります。これは、太陽を囲むように現れる光の輪で、「日暈(ひがさ・にちうん)」ともいわれます。空に向かってまっすぐ腕をのばしたとき、太陽から手のひら一つ分ほど離れた位置に、淡い虹色や白っぽい光の輪を描きます。月のまわりに現れるものは「月暈(つきがさ・げつうん)」と呼ばれ、よりやさしい光で夜空を彩ります。


巻層雲は低気圧が近付くときに広がることが多く、「太陽に光の輪がかかると雨」や「太陽が暈をかぶると雨」といった天気のことわざも、こうした現象に由来しています。ハロが次第に見えなくなり太陽がぼやけてきたら、巻層雲は高層雲へと変わり、やがて天気が崩れる兆しです。

「天気が西から下り坂」の予報を見かけたら、今どんな雲が広がっているかチェックしてみてください。巻層雲の広がる空と、美しい光の輪が現れているかもしれません。

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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔編著(講談社)、『雲の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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