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やわらかな光を生み出す「高層雲」。おぼろ雲とも呼ばれるこの雲の特徴

2026.01.19

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

高層雲(こうそううん)

寒さが少しずつ和らいでくると、天気も晴れから曇り、そして雨へと、周期的に変化するようになります。晴れから曇りへと天気が変わるときに空に広がる雲の一つが「高層雲(こうそううん)」です。「おぼろ雲」とも呼ばれるこの雲は、十種雲形では中層雲に分類されます。

「おぼろ(朧)」とは、物事がぼんやりとかすんでいてはっきりしない様子を表す言葉です。広く空を覆う高層雲が太陽を隠すと、すりガラス越しに見ているかのように太陽の輪郭がぼんやりとかすみます。ときには大気の波に乗って雲の底が波打ったり、太陽がほとんど見えず辺りが薄暗くなったりすることもあります。地面に影ができることもほとんどありません。

また、低気圧が近付いてくるときに高層雲が広がると、次第に雲の底が低くなり、やがて雨雲(乱層雲)へと変わることもあります。


音楽の教科書に掲載されている「おぼろ月夜」は、高層雲=おぼろ雲に包まれた春の夜空についてうたわれていることが分かります。

青空や太陽を覆い隠してしまうような高層雲といえども、春の光をやわらかく包み込んでくれる存在でもあります。そんな空を背景に咲く桜は、きっと美しく見えるでしょう。

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荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雲の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『雲を愛する技術』荒木健太郎著(光文社)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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