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分厚くて灰色の「乱層雲」。どんな雨を降らせることが多いでしょう?

2026.01.18

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

乱層雲(らんそううん)

一日を通してしとしとと雨が降り続くとき、傘越しに見える空は一面灰色で、薄ら寒さを感じます。このような雨を降らせる雲は「乱層雲(らんそううん)」です。「雨雲」や「雪雲」とも呼ばれます。

しっかりとした雨や雪をもたらす雲には、乱層雲のほかに「積乱雲(雷雲)」があります。どちらも「天気を乱す」という意味で、「乱」という字が使われていますが、雨や雪の降り方には違いがあります。積乱雲の下では土砂降りの雷雨になりますが、乱層雲は比較的穏やかな雨を降らせます。

乱層雲は、雲を大きく10種類に分けた「十種雲形」のうち中層雲に分類されますが、雲の底は低い空にある、かなり厚い雲です。上空に向かって積み上がるように発達する積乱雲とは違い、乱層雲は横方向に広がりながら成長します。空全体を覆う乱層雲の底は灰色で暗く見えます。これは、雲の厚みのせいで、光が底まで届かないためです。また、雲の輪郭がはっきりしないのも特徴です。


天気予報で「西から天気が下り坂」と言われるときは、空を見上げてみてください。高い空に雲が広がり、次第に厚みを増して雨が降り出したら──それは乱層雲のしわざです。

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雷雨をもたらす唯一の雲、「積乱雲」。見えた時には急な豪雨に注意です 荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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