空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。
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雪道の歩き方
2026年の1月17日と18日には大学入学共通テストが実施されます。大切な試験の日の朝は、気持ちがどこかそわそわするものです。そんなときに限って、思いがけず雪が積もり、通い慣れた道が一変してしまうことがあります。急いで会場へ向かう途中、焦りから転倒してしまっては、これまでの準備が台なしになりかねません。まずは、雪道に潜む危険を知っておきましょう。
雪がうっすら積もり始めると、鉄製の側溝のふたやマンホールは特に滑りやすくなります。靴底に雪をつけたままコンビニなどに入ると、ツルツルとした床で思わぬ転倒につながることもあります。また、積雪が増えると、側溝や段差が雪に隠れ、足を取られやすくなります。
雪が止んだ後は、湿った雪の上を通った足跡や自転車の轍(わだち)が、そのまま凍って氷の溝になります。バス停や駅前など、人が多く行き交う場所では、踏み固められた雪がガラスのようになり、すべりやすく危険です。路面が見えていても、薄い氷が張っていることがあるので注意が必要です。
雪道を安全に歩くには、いくつかのコツがあります。まず、歩幅を小さくすること。そして、足裏全体で着地すること。ポケットに手を入れず手袋をして、手さげカバンではなくリュックを背負っておくと、もし転んだとしても頭部を守りやすいです。転びそうになったらなるべくお尻から着地を。試験を受ける学生さん以外の方も、冬の通勤通学時の豆知識として覚えておいてください。
写真/まりも
監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。
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YouTube文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。
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YouTube●参考文献/『防災の超図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)