カルチャー&ホビー

冬になるとなぜ静電気が発生しやすくなるのか。天気との関係から解説

2026.01.15

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

静電気が起きる理由

冬になると、ドアノブに触れたときなどに静電気が走ることがあります。なぜ、静電気は冬に起こりやすいのでしょうか。

静電気は摩擦によって生じ、物体や人体に一時的にとどまります。このとき通常であれば、物体の表面にある液体の水や空気中の水蒸気を介して、静電気は自然と解消されます。しかし、空気が乾燥していると、静電気は物体や人体に蓄積されたままになってしまうのです。痛みを伴うほどの刺激として感じられるのは、この溜まった静電気がドアノブなどに触れた瞬間、一気に放電されるためです。

冬は、大陸から吹き出す寒気により気温が低くなるため、空気中に含むことのできる水蒸気の量は少なくなります。特に太平洋側では、山を越えた寒気が「空っ風」という乾いた風となって吹きおります。このため、空気は一層乾燥し、物体や肌の表面から水分を奪います。さらに、室内では暖房によって湿度が下がるため、冬は静電気の溜まりやすい状況が重なるのです。


対策は意外とシンプルで、肌をクリームなどで保湿したり、室内を適度に加湿したりするだけでも、静電気の発生は抑えられます。

写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』荒木健太郎・太田絢子・佐々木恭子著(日本文芸社)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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