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冬、太平洋側で晴れの日が多い理由。日本海側の気候と深い関わりが

2026.01.14

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

冬型の気圧配置

日本海側で雨や雪が降ることの多い冬。その一方で、太平洋側では晴れの日が続きます。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。

冬は、日本の西に広がる大陸に高気圧、日本の東の海上に低気圧が現れる「西高東低(せいこうとうてい)の冬型」の気圧配置になることが多くなります。冬型になると、大陸の高気圧から冷たく乾いた北西の風が日本に向かって吹き出します。その風は日本海を渡る間に海面から熱と水蒸気を受け取り、上昇して積雲積乱雲が生まれます。これらの雲が、日本海側に雨や雪をもたらします。

北西の風はさらに太平洋側へと向かいますが、積乱雲などの雲が山を越えることはほとんどありません。山を越える際に生じる下降気流によって、雲は消えてしまうためです。その結果、太平洋側には「空っ風」と呼ばれる乾いた風が吹き下ろし、晴れの日が続くのです。つまり、山脈を境にして、日本海側で雨や雪が降りやすいときには、太平洋側は乾いた晴天になりやすい──それが冬の日本の特徴なのです。


山を隔てるだけで空模様が大きく変わる、自然の仕組みは面白いものですね。

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写真/荒木健太郎

写真/荒木健太郎


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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