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美しい縞模様の「筋状雲」。日本海側に雪や雨をもたらすため注意が必要です

2026.01.13

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空を見上げて365 私たちの身近にある空には未知の魅力や不思議が詰まっています。誰かに話してみたくなるような空の世界を、雲研究者の荒木健太郎さんが案内します。一緒に今日の空を見上げてみませんか。 連載一覧はこちら>>

筋状雲(すじじょううん)

冬の日本海では、気象衛星が捉える雲画像に、美しい縞模様が現れることがあります。これは、「筋状雲(すじじょううん)」と呼ばれ、雲の正体はわた雲(積雲)や雷雲(積乱雲)が列を成したものです。

冬になると、日本の西に広がる大陸では冷え込みが強まり、高気圧ができます(シベリア高気圧)。同時に、日本の東の海上で低気圧が発達すると、日本付近はいわゆる「西高東低の冬型」と呼ばれる気圧配置となり、大陸から北西の季節風が吹き出します。

大陸由来のこの風は、-40℃にもなる非常に冷たく乾燥した空気を運んできます。しかし、その通り道となる日本海の海面は、冬でも5~15℃と温かいままです。そこへ、冷たい大陸の空気が吹き出すと、海面から熱と水蒸気を受け取り、暖かく湿った空気へと変わります。この生まれ変わった空気が上昇して雲を生み、風に流されることで、このような細長い雲の筋がいくつも並ぶのです。


筋状雲は、日本海側の地域に雪や雨をもたらす雲です。特に、日本海を埋め尽くすように縞模様が広がるときは、寒気がひときわ強く、山沿いの地域では大雪になることもあり、注意が必要です。

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写真/NASA

写真/NASA


監修/荒木 健太郎 Kentaro Araki
雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『マツコの知らない世界』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズなど。XInstagramYouTube

文/佐々木 恭子 Kyoko Sasaki
気象予報士・防災士。合同会社てんコロ.代表。民間気象会社で予報業務を担当、気象予報士受験生向けのスクール主宰。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』(日本文芸社)など。XYouTube

●参考文献/『雲を愛する技術』荒木健太郎著(光文社)、『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)、『もっとすごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎著(KADOKAWA)

監修/荒木健太郎 文/佐々木恭子 協力/津田紗矢佳、太田絢子

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