〔特集〕2026年開運祈願 ── 富士山から福来たる 「末広がり」の山容、日本一の高さが「繁栄」や「頂点」に通じることから、古くから“吉兆”とされてきた富士山。2026年の幕開けに際し、改めて日本の象徴であり、日本人の心の拠り所でもある霊峰富士の、霊験あらたかな力に触れることで、開運祈願をし、我が家に福を招きます。
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我が家に福を呼ぶ
“芸術(傑作アート)としての富士”を暮らしに
富士山の世界遺産登録に際し、その選考理由に挙げられた2大要因の一つが「芸術の源泉」。古(いにしえ)より現代に至るまで、富士山は脈々と日本の芸術的な創造にインスピレーションを与え続けてきました。
一方、日常の暮らしの中では、縁起のいい“吉兆”の象徴として、絵画や工芸品、道具などに取り入れられ、日本人の心の拠り所として感動や安心をもたらし、心を豊かにしてくれる存在です。ここでは今も「芸術の源泉」として息づく富士を紹介します。
五感で体感する、富士の深淵
開館から30年。富士河口湖の音楽振興を牽引
「河口湖ステラシアター」
音響反射板(可動ステージ)の向こうには緑の芝生や森、そして富士山の山頂部が見える
富士河口湖町が、“音楽”を起点にしたまちづくりの一環で、1995年に開館。自然音や富士山の威容を感じながら、本格的な音楽鑑賞が楽しめる施設として、世界中の音楽家たちから愛されています。
客席は古代ローマの劇場を模したすり鉢状の空間で、生音でも後方の客席まで臨場感ある音が届きます。可動式の屋根がつき、雨天時でも快適。
2021年よりピアニスト・イン・レジデンスとして音楽祭を執り行う辻井伸行さんも、「鳥のさえずりや風の音、子どもが遊ぶ声などが演奏と溶け合っていく無二の施設」と絶賛。
辻井さんが中心となり開催される「富士山河口湖ピアノフェスティバル」。2025年で5年目を迎えた。
2025年には名門のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団がドイツ国外で初めて野外コンサート「ヴァルトビューネ」を開催し、大きな話題を呼びました。
同ホールを中心とした音楽イベントとして2002年にスタートした「富士山河口湖音楽祭」。2025年開催では、企画の立ち上げにかかわった佐渡 裕さんが9年ぶりにタクトを振った。
河口湖ステラシアター山梨県南都留郡富士河口湖町船津5577
TEL:0555(72)5588
https://stellartheater.jp/(次回に続く。
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