名字365 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を毎日紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。
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森岡(もりおか)
昨年10月に始まった「名字365」、今日で第365回となり、最終回を迎えました。
最後は筆者の名字「森岡」を取り上げたいと思います。
「森岡」は地形由来の名字です。「森」は自然の樹木が繁っている場所、「岡」は周囲より小高くなっている場所を指しますから、こうした場所に住んだ人が名乗ったのがルーツです。
また、こうした場所は「森岡」という地名になっているところもあり、地名由来の「森岡」もあります。
さて、歴史上活躍した森岡氏は、戦国時代の津軽の大名津軽為信の有力家臣で江戸時代には津軽藩家老となった森岡氏くらいです。
また、岩手県には同音の盛岡市があることから、古い名字の事典では「森岡」は東北地方の名字として紹介されていました。
しかし、実際には東日本に「森岡」は極めて少なく、四国・中国山地・紀伊半島の3ヶ所に集中している西日本の名字なのです。
高知県出身の筆者は、東京に来たあと「もりおか」というと漢字で「盛岡」と書かれてしまうことに驚きました。
実際「森岡」が最も多いのは高知県を中心とした四国南部です。高知県には土佐市高岡町に森岡という地名があり、現在も土佐市付近に「森岡」が集中しているなど高知県ではごく普通の名字です。
森岡浩/Hiroshi Morioka姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。
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