〔特集〕最新展示で命の躍動と不思議に出合う 大人が楽しい水族館・動物園 豊かな自然環境のもと、瑞々しい生命の息吹に触れられる水族館・動物園は、人生経験を重ねた大人が改めて学びや癒やしを得られるスポットとして今、注目を集めています。生き物が暮らす環境の再現や、アートのような演出など、非日常感を味わえる展示方法に魅力ある施設を中心に、全国から厳選してご案内します。
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伸びやかに暮らす、動物に癒やされる
アフリカのサバンナ、アジアの熱帯雨林、中南米の水辺……。動物たちがすむ自然環境を再現する「生息環境展示」がなされる動物園を訪ねると、まるで世界旅行をしているかのよう。動物たちの故郷にお邪魔する気持ちで、自然豊かな癒やしの地へ出かけてみませんか。
「動物のにおいや咀嚼音も感じられる動物園は、子どもにとって貴重な学びの場ですね」と知花さん
ドレス6万9000円 バッグ7万9000円 イヤリング2万8000円 バングル14万円 リング7万6000円 靴5万6000円/すべてTOGA TOO(TOGA原宿店)
[訪ねる人]知花くららさん(ちばな・くらら)1982年沖縄県生まれ。多数の女性ファッション誌でモデルを務めるほか、コメンテーター、俳優、歌人として幅広く活躍。2006年にはミス・ユニバース世界大会で準グランプリに輝く。2007年から約15年間、国連WFP(世界食糧計画)で活動。2022年に2級建築士試験に合格。2児の母。
日本最大級の「生物多様性保全公園」
よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)
「よこはま動物園ズーラシア」の「アフリカのサバンナ」ゾーンで思い思いに過ごすキリンとグラントシマウマ。草原のどこかにはエランドもおり、偶数日にはチーターも加わる。肉食動物と草食動物の4種混合展示は日本初。
「よこはま動物園ズーラシア」は東京ドーム約10個分もの広さを誇る日本最大級の動物園。カンガルーらが暮らす「オセアニアの草原」や、同園が日本で初公開したオカピのいる「アフリカの熱帯雨林」など、8ゾーンで構成されています。
村田浩一園長が「単に動物を飼育、展示する場ではなく、都会の近くにあって自然が感じられる『生物多様性保全公園』を目指しています」と語る同園には、多数の絶滅危惧種を含む約100種、約570点(2025年3月末時点)もの多様な動物が、自然豊かな環境でのびのびと暮らしています。
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「よこはま動物園ズーラシア」の動物たちの写真をフォトギャラリーで見る→
「アマゾンの密林」の休憩スポットで談笑する知花さんと村田園長。日本動物園水族館協会会長でもあり、多忙ななか、出勤日は必ず朝5時半から約3時間かけて園内を巡回する。
知花くららさんは、ケニアのサファリで間近に見て以来ファンだというキリンとの対面に大喜び。
「この近さだと、キリンの長いまつ毛もよく見えます」── 知花くららさん
屋内展示場で食事をするキリンたちを眺める知花さん。天井から吊るされているのは園内に生えているシラカシやヤマモモの枝。
また、「ゾーンごとの植生の違いに驚いています。このスケールだからこそできることなのかもしれませんね」と感心しきりでした。
滝の流れる密林もあれば、開放感抜群の草原もあり、自然が実に多彩。「世界旅行ができる動物園」と謳っているのもうなずけます。
「アフリカの熱帯雨林」ゾーンの「チンパンジーの森」。
知花さんが特に気に入ったのが「アジアの熱帯林」ゾーン内のオナガザルがいるエリア。周囲の木々とケージ、ウッドデッキが一体化した心地よい空間です。
「アジアの熱帯林」ゾーンを歩く知花さん。後方に見えているのはオナガザルの一種、フランソワルトンのケージ。2025年4月に生まれた子ザルが人気だ。
「森林浴をしているようで、心身ともに健やかになりそう。おサルさんたちがこちらを覗き込む様子や食べている姿が可愛くて、見飽きません」。
「アジアの熱帯林」ゾーンにはスマトラトラの姿も。
村田園長によると、知花さんのように、「好きな動物を好きなだけ見る」観賞スタイルがおすすめなのだそう。
「よく、『一番早く全部を見るルートを教えてください』といった問い合わせをいただきますが、これだけ広い園ですから、全部をくまなく見るのは大変です。必ず全部を見なきゃと思わないで、好きな動物との時間をゆっくり楽しんでほしいですね」。
そんな園長の数年来の夢が、園内に宿泊施設をつくること。「宿泊された方々と一緒に朝、園内を散歩して、お茶を飲みたいんです」と目を輝かせて話す園長に、知花さんも「ぜひ、実現させてください」と笑顔でエールを送っていました。
「バードショー」では鳥たちの華麗な滑空に歓喜。
[村田園長撮影]レンズ越しに見た動物たちの素顔
日々、一眼レフカメラとともに園内を巡回する村田園長。思わず笑顔になるショットを園長のインスタグラム(
@zooman_koichi)からご紹介します。
「気持ちよさそうに水浴びするヤブイヌは、見ている側も水浴びしたくなりますね」
「“菜食兼美” なヒトコブラクダ。下あごを前後左右、器用に動かして咀嚼します」
「オカピが『森の貴婦人』と呼ばれる確かな根拠を知らないのですが、確かにそのような雰囲気を感じます」
「セスジキノボリカンガルー。旅の疲れがこの顔で癒やされました」
よこはま動物園ズーラシア住所:神奈川県横浜市旭区上白根町1175-1
TEL:045(959)1000
開園時間:9時30分~16時30分(30分前最終入園) 「ナイトズーラシア」が開催される8月の土曜・日曜と2025年8月11日は20時まで(1時間前最終入園)
休園日:火曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日
入園料:大人800円 年間パスポート2000円(18歳以上購入可。金沢動物園も入園可)
(次回に続く。
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