名字365 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を毎日紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。
連載一覧はこちら>>
堀(ほり)
「堀」という名字は地形由来の名字です。
「堀」とは人工的に開削した水路のことで、城の周囲には防御のために堀をめぐらしました。小さな城ではお城の周りだけに堀がありましたが、大きな城では城の近くの内堀の他に、その外側をぐるっと囲む外堀がありました。
外堀の範囲はかなり広いものも多く、江戸城は2082ha、大坂城は452haもありました。江戸では、霞が関や永田町、麹町などもお堀の内側で、武士に限らず多くの人が住んでいました。
この他の城でも堀の内側に人家があり、こうした堀の近くに家があった人が名乗った名字が「堀」なのです。
従って各地にルーツがあり、現在も沖縄を除いて全国に広く分布しています。
最も多いのが岐阜県で、次いで富山県と大分県に多くなっています。
歴史的には越後村上藩主の堀家が有名で、この他越後椎名藩主(新潟県)や、信濃須坂藩主(長野県)など武家にも多くの堀家がありました。
森岡浩/Hiroshi Morioka姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。
墨アート製作 書家・越智まみ(
https://esprit-de-mami.com/)
セブンアカデミーで越智まみさんの「オンライン書道」墨アートレッスンが開催中。詳細は
こちらから>>