フランスパビリオンの見どころをお届け
2025年4月に幕を開けた「2025年 日本国際博覧会(大阪・関西万博)」。早くも、会期の3分の1が終了しました。6月中旬時点で、すでに700万人以上が訪れたという盛況ぶりです。
日本以外には、158の国と地域、7の国際機関が参加。今回、中でも人気のパビリオンの1つである「フランスパビリオン」に、編集部員が訪れました。来場者を魅了する展示の見どころをお届けします。
フランス館外観。
ノートルダム大聖堂の彫像×「もののけ姫」のタペストリー
タペストリーは、欧州地域開発基金の支援により制作された、フランス・オービュッソン織物のアートワーク『森にたたずむヤックルとアシタカ』(『もののけ姫』©1997 宮崎 駿/スタジオジブリND より)。右の像は『ノートルダム大聖堂 キマイラ像』(1860-61)。ノートルダム大聖堂修復公共プロジェクト イル=ド=フランス地域文化事務局所蔵。
最初に私たちが出会うのは、2019年に起きたパリ・ノートルダム大聖堂の火災で奇跡的に残ったという、19世紀の「キマイラ像」と、日本が誇るスタジオジブリの作品「もののけ姫」のワンシーンが、フランスの伝統的な織りの技術で色彩豊かに美しく描かれているタペストリー。
失われつつある自然の中での営みと、焼失の危機から生還した命を見事に親和させた展示は、来場者の心に訴えるものがあります。
テーマは“愛の賛歌”
今回フランスパビリオンのスポンサーを務めるのはLVMH。フランスを代表するメゾンで受け継がれてきた、サヴォアフェール(匠の技)と創造性への愛、そして長年関係を築いてきた日本への愛を日本人アーティストとコラボレーションし、表現しています。
84個のトランクを用いたルイ・ヴィトンの展示から
©LOUIS VUITTON
最初に目を奪われるのは、トランクのライブラリー。天井まで積み上げられた壁一面のルイ・ヴィトンのトランク。開いたトランクの中に、アトリエの作業の様子や歴史を語る映像が流れる、没入型のインスタレーションです。
日本人建築家の重松象平氏とコラボレーションし、「クラフツマンシップへの愛」を表現。総計84個のトランクに囲まれるのは、オーギュスト・ロダンによる手の彫刻作品《カテドラル》。卓越した職人の手仕事を讃えます。
©LOUIS VUITTON
続いての空間は、白いトランクを地球に見立てた「トランクのスフィア」。 アーティストの真鍋大度氏が手掛けた世界各地の自然の映像と、フランス国立音響研究所と共同制作した迫力あるサウンドを組み合わせることで、壮大なスケール感のあるアート作品となり、壮大な旅へと見る者を誘います。
白いトワルで創造の世界へ導く「ディオール」
「ディオール」の展示は、約400点にも及ぶルックのトワルを壁いっぱいに飾った圧倒的なインスタレーション作品。ブランドの世界観に没入して体感することができます。
ディオールを代表する美しいデザインと、それを紡ぎだす手仕事への愛を表現した展示です。空間の中には、写真家・高木由利子氏によるドラマティックな写真が彩りを添えて。
©Victor Marvillet
ディオールのエレガンスを象徴するタイムレスな「バー」スーツを、フランスの国旗を想起させるブルー、ホワイト、レッドで展開するコーナーも。
©Victor Marvillet
眺めの良いビストロで極上のシャンパンやロゼワインを

©Moët Hennessy
フランスパビリオン内には「モエ ヘネシーが手掛ける「ル・ビストロ」も。本格的なコースメニューを「ヴーヴ・クリコ」、「ルイナール」などのシャンパンやロゼワインと一緒に楽しめます。4階にあるため、店内やテラスからは「大屋根リング」が望め、この場所ならではの贅沢なひとときを過ごせます。
「ルイ・ヴィトン」と「ディオール」の常設展示に加え、ハイジュエリーメゾン「ショーメ」の特別展示が9月1日から始まります(「セリーヌ」の特別展示は5月11日で終了)。
フランスを代表する世界的なメゾンが中心となって構成されるフランスパビリオン。職人技というフランスの伝統への敬意と、最先端の映像技術、音響などを組み合わせて生み出される、新時代のアート作品をぜひ体験してみてください。
大阪・関西万博
会期/2025年4月13日(日)〜10月13日(月 )
https://www.expo2025.or.jp/