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何と読むでしょう?高知県ではメジャーな名字「入交」。由来は少し複雑です

2025.08.13

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墨アート製作/越智まみ

名字365 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を毎日紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。連載一覧はこちら>>

難読名字:入交(いりまじり)

高知県に「入交」という難読名字があります。

高知県ではそれなりに見かける名字で、高知市出身の筆者も小学生時代に近所の同級生に「入交」さんがいました。また県内には有名企業もあり、当たり前のように「いりまじり」と読むことができますが、他の都道府県の人はなかなか読めないのではないでしょうか。

この「入交」という名字は地名由来なのですが、ちょっと複雑な由来となっています。


平安時代末期、嵯峨源氏の武士渡辺源左衛門尉は各地を放浪したのち、出雲国で子の潔をもうけました。

この潔が後に土佐国に下って片山荘蓋(きぬがさ)村入交(にゅうこう)に住んで、入交(いりまじり)氏になったといいます。

この入交という地名は、入交(にゅうこう)→ゆうこう→井川(ゆうこう)と変化し、現在は南国市稲生井川となっています。「川」は「河」と通用したため「こう」と読むのはまだわかるのですが、「井」には「ゆう」という読みはなく、なぜこういう漢字になったのかわかりません。

入交氏は戦国時代には長宗我部氏の重臣でした。

長宗我部氏滅亡後、藤堂高虎に仕えた一族があり、三重県伊賀市には「武家屋敷 入交家住宅」が残されています。
森岡浩/Hiroshi Morioka
姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。

墨アート製作 書家・越智まみ(https://esprit-de-mami.com/

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