2020年ドバイ万博に「ウーマンズ パビリオン」を初出展した「カルティエ」が、「2025大阪・関西万博」で姿を変えて、新たな「ウーマンズ パビリオン」を出展。ジェンダー平等にフォーカスし、よりパワーアップした本パビリオンの魅力を探ります。
開幕から約2か月が経ち、今も変わらず多くの入場者で賑わう「2025大阪・関西万博」。その見どころの一つが、「カルティエ」が手がける「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」です。
館のコンセプトは「ともに生き、ともに輝く未来へ」。これはカルティエが長年掲げてきたマニフェスト“When womenthrive, humanity thrives(女性が輝けば、人類・社会全体が輝く)”を受け継いだもので、ジェンダー平等や女性の可能性に光を当て、持続可能で公平な未来を創造することを目指しています。
2020年ドバイ万博での日本館の設計を手がけた永山祐子氏が、当時の建材を今回のウーマンズ パビリオンに再利用。ドバイで三角形の形状に組まれていたファサードは、京都の町家をイメージした長屋のような形に姿を変えた。万博においてファサードが再利用されることは画期的であり、サステナビリティの観点からも大きな価値があるといえる。ライトアップされた夜の美しいファサードも必見。
建築設計を担当した永山祐子氏は、自身が2020年ドバイ万博の日本館に用いた組子ファサードを再利用。サステナビリティとクラフツマンシップを体現することに成功しました。
中の空間演出は、数々の受賞歴を持つ、イギリス人現代美術家のエズ・デヴリン氏がキュレーション。来場者は自分の名前を使って物語に参加し、3人の女性の人生のいずれかを追体験しながら多様な視点や価値観に触れることができます。


来場者は最初のエリア「YOUR NAME」で鏡面の前に立ち、自身の名前を提供するところからパビリオンの旅がはじまる。1・2.次の部屋「THREE WOMEN」では、小説家の吉本ばなな氏、詩人・アクティビストのエムティハル・マフムード氏、環境保護活動家のシエ・バスティダ氏という、国籍・年齢の異なる3人の女性がショートフィルムで描かれる。その後、来場者の名前がランダムに呼ばれ、どれか1名の扉に導かれる。3.扉が開くとそれぞれの女性の人生が描かれ、それに沿って彼女たちの人生に没入しながら追体験。吉本ばなな氏の人生では、彼女がこれまでに乗り越えてきた葛藤や苦しみ・忍耐や、その後の人生で彼女が感じ取った癒やしの感情を、ひとりの女性の物語として感じ取ることができる。
その後「MA(間)」空間では瞑想により自身の役割を内省、「PUZZLE BOX」空間では世界のジェンダー格差や課題を具体的なデータやビジュアルで学習。
最後に訪れる「YOUR HAND」では、黒柳徹子氏ほか14名が語る“小さな行動の力”に触れ、手のひらへの投影という形で希望のメッセージを受け取ります。
パビリオン内での旅の最後には、黒柳徹子氏ら世界で活躍する14名の女性が語る「小さな行動が世界を変える」といった希望のメッセージを受け取ることができる。それぞれの丸い空間に手を入れると、言葉が手のひらに映し出される仕組み。
1階での体験を終えた後は、2階の「UPPER GARDEN」で美しい植栽に四季を感じ、抜けるような青空の向こうに大屋根リングを望みながらくつろぎのひとときを楽しみましょう。
パビリオン2階には、永山祐子氏が景観デザイナーの荻野寿也氏とともに手がけた「UPPER GARDEN」が。大阪の木々を中心に、四季の移ろいを表現。万博終了後は大阪の山々に返され、「自然、人、資源が相互に関連し合うリサイクル」を目指す。
感性や知性を揺さぶられる没入体験を通して、来場者一人一人が自らの行動や人生に想いを馳せ、よりよい未来を“ともに”創造するきっかけになる時間であるように。ウーマンズ パビリオンで過ごすひとときは、自ずと現代、そして未来におけるウーマン エンパワーメントの一助になることでしょう。
パビリオン2階には、性別、人種、年齢、能力に関係なく、すべての人がともに考え、継続的に対話する場として「WA」スペースが設けられている。「大いなる地球」「ビジネスとテクノロジー」「教育と政策」「芸術と文化」「フィランソロピー」「役割とアイデンティティ」という6つの重要なテーマに基づき、万博開催期間中、さまざまな講演会やパネルディスカッション、展示を実施。各回には多様なビジョナリーリーダーや活動家、専門家が登壇予定。詳細は順次ウェブサイトで公開。イベントは「EXPO 2025 VISITORS」から、一部はウーマンズパビリオン公式サイトからも事前予約のうえ参加できる。
EXPO 2025 VISITORS:https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events
ウーマンズパビリオン公式サイトWA sessions:https://register.cartier.com/ja/wa-2025

Photo:Victor Picon ©Cartier
ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier
開催期間:2025年10月13日まで
時間:9時 ~21時
場所:「2025大阪・関西万博」会場内、日本館のすぐ隣
※当パビリオンは予約なしでご来場いただけます。なお、2か月前抽選・7日前抽選予約対象のパビリオンとなりますので、ご希望の方は、「EXPO2025デジタルチケット」サイト(
https://www.expo2025.or.jp/)よりご予約ください。
●お問い合わせ
カルティエ カスタマー サービスセンター
0120-1847-00
URL:
https://www.cartier.jp/
この記事の掲載号
『KATEIGAHO JOURNAL(家庭画報 ジャーナル)』
2025年6月7日発行号(非売品/Free)

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