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【千年の文様の教え】「桐」はなぜ為政者のシンボルなのか

2025.05.01

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連載「千年の文様の教え」
5月「桐」

選・文=八條忠基(「綺陽装束研究所」主宰)

晩春に特徴ある紫の花を咲かせる桐。『枕草子』で「異木(ことき)どもとひとしう言ふべきにもあらず」と別格に扱われる桐は、古代中国で霊鳥・鳳凰が棲む梧桐(ごとう)と混同されたことから、鳳凰が実を食べるといわれる竹と組み合わされて平安時代中期には天皇の象徴となりました。

桐唐草(きりからくさ)

桐唐草(きりからくさ)

桐竹鳳凰麒麟(きりたけほうおうきりん)

桐竹鳳凰麒麟(きりたけほうおうきりん)

今に伝わる天皇の御袍(ごほう)の文様「桐竹鳳凰麒麟」は、その伝統を引き継ぐものです。そうしたことから後鳥羽上皇の子孫が菊を皇統のシンボルとする以前、桐が天皇・皇室を表し、桐の文様は特に高貴なものとして扱われました。


桐唐草丸(きりからくさのまる)

桐唐草丸(きりからくさのまる)

桐丸(きりのまる)

桐丸(きりのまる)

鎌倉時代以降は天皇が桐文を将軍に下賜することも行われるようになり、桐は為政者のシンボルになります。現代においても内閣府や法務省の紋章は桐文です。

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『家庭画報』2025年05月号

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