カルチャー&ホビー

関さんの名字の由来は、「文字通り“関所”」。だけではありません!

2025.05.12

  • facebook
  • line
  • twitter

墨アート製作/越智まみ

名字365 姓氏研究家の森岡 浩さんが日本人の名字を毎日紹介します。あなたの意外なルーツが分かるかも?知れば知るほど面白い、名字の世界をお届けします。連載一覧はこちら>>

関(せき)

「関」という名字の由来は、文字通り関所です。しかし、それにしては数が多いと思いませんか。全国ランキングは127位となっており、関所由来だけにしては多すぎます。

では、他にどういうルーツがあるのかといえば、まず地名由来の「関」が多そうです。

関所のあったところに「関」という地名ができ、そこに住んだ一族が関を名字としました。関所の場所は時代とともに移りますから、関所とは直接関係のない「関」さんも誕生します。


そしてもう一つの由来が「堰」に因むものです。

中世以降、川の水の利用や治水のために、各地の川に堰が設けられました。この堰に因んだ名字も漢字の難しい「堰」ではなく、日常よく使う「関」という漢字を使用したとみられます。

昔の人は「漢字本来の意味」よりも「同じ音のよく使う漢字」を優先することが多かったのです。

実際、「関根」という名字の場合は、関所よりも「堰」に由来する方が多いと考えられます。

このため、「関」のルーツは各地にあります。

最も有名なのが伊勢国鈴鹿郡関(現在の三重県亀山市関町)をルーツとする関氏です。この関氏は桓武平氏といい、戦国時代には亀山城主でした。

また、江戸時代備中新見藩(現在の岡山県新見市)の藩主をつとめた関氏は、美濃国関(現在の岐阜県関市)をルーツとしています。

現在は関東から信越地区にかけて集中しており、人口比では茨城県が最多で、以下長野県、新潟県、群馬県の順となっています。
森岡浩/Hiroshi Morioka
姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部在学中から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない研究を続けている。著書は「全国名字大辞典」など多数。

墨アート製作 書家・越智まみ(https://esprit-de-mami.com/

セブンアカデミーで越智まみさんの「オンライン書道」墨アートレッスンが開催中。詳細はこちらから>>
  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 01 / 19

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

家庭画報ショッピングサロンのおすすめ
※外部サイト(家庭画報ショッピングサロン)に遷移します。 ※商品の購入には家庭画報ショッピングサロンの会員登録が必要です。

Pick up

注目記事
家庭画報ショッピングサロンのおすすめ
※外部サイト(家庭画報ショッピングサロン)に遷移します。 ※商品の購入には家庭画報ショッピングサロンの会員登録が必要です。
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 01 / 19

他の星座を見る