<注目ポイント1>
町が共同体
【長屋暮らし】「今世江戸市井之図」。表通りに面した二階家の多くは比較的裕福な町人が1階で商いを営み、2階で生活。庶民の大半はその裏路地にある長屋を間借りし、井戸やトイレ、路地は共用。隣近所との結びつきは強かった。
<注目ポイント2>
水道システム
【井戸と水道管】井戸というと地下水を汲み上げていたと思いがちだが、江戸の地下水は塩分が多く飲料には不向き。そこで、地下深くで井戸と「水道ノ樋」、すなわち水道管をつなぎ、遠くから上水を確保。水道システムが完成した。
<注目ポイント3>
防災意識
【火の見櫓】木造家屋が密集する江戸の町はたびたび大火に見舞われたため、人々の防災意識も高かった。江戸の火の見櫓はおよそ10町(約1.1キロ)に1つあり、設置費用は近隣住民が負担。火災時には町火消が半鐘を鳴らして、火元との距離を知らせた。
<注目ポイント4>
地産地消
【初がつお売り、野菜売り、海苔売り】海外からの輸入はほぼなし、高度な冷蔵・冷凍技術がないため遠方からの生鮮品の流通もなし。まさしく地産地消社会だった江戸時代、“棒手振(ぼてふ)り” と呼ばれる行商人が活躍。食通が多い江戸の町で旬の味覚や初ものを売り歩いた。
<注目ポイント5>
入浴で健康に
【銭湯、塩風呂】江戸人が毎日通った銭湯は、浴槽の湯気を逃さないよう、洗い場との間に「柘榴(ざくろ)口」(上右)があった。日に何度も入る人もおり、お得な回数券も存在。塩風呂(上左)は高さおよそ9尺(約2.7メートル)。病気を治すといわれていた。
(次回に続く。
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