[アート]
絵が飛び出したり動いたりする仕掛け絵本や、デザイナーが手がけるアーティスティックな絵本は、物語だけでなく美術品としても楽しめる、まさに大人の絵本です。
『しっぽばなし』作/アヌーシュカ・ラビシャンカール 絵/ツシャール・ワイエダ、マユール・ワイエダ 訳/谷川俊太郎 世界文化社 3960円
インドのチェンナイにある出版社「タラブックス」で、一枚一枚シルクスクリーン印刷で刷られ、職人によって製本された美しいハンドメイド絵本。理想のしっぽを探す旅に出た小さな猫が、ありのままの自分の大切さに気づく物語。
『不思議の国のアリス』原作/ルイス・キャロル 作/ロバート・サブダ 訳/わくはじめ 大日本絵画 4950円
“紙の魔術師” と呼ばれるポップアップ・アーティスト、ロバート・サブダが生み出した素晴らしいギミック絵本。ページから飛び出す仕掛けはどれも圧巻。その美しさと迫力に心を奪われます。
『植物が彩る切り絵・しかけ図鑑』作/ジュリエット・アインホーン 絵/エレーヌ・ドゥルヴェール 訳/檜垣裕美 監修/矢守 航 化学同人 4290円
レースのように繊細な切り絵と躍動感溢れるイラストで、植物の多様性や生態系、植物が生き抜くための驚きの戦略を知ることができます。各ページに施された精巧な仕掛けも楽しい。
『BLUE TO BLUE』作/駒形克己 ONE STROKE 3080円
親を知らずに生まれた鮭の子どもたち。さまざまな出会いを経て、やがて生まれ育った川で自分も親になり、初めて「親とは何か」を知ります。ページごとに色や質感が異なる紙で作られた、持っているだけで幸せになる仕掛け絵本。
(次回に続く。
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