〔特集〕“自分らしく” こそ “美しい” 夏木マリという人生 情報が溢れる現代において、美の常識や価値観も日々更新されていますが、“自分らしく生きる人こそ、美しい” は普遍の真理だと家庭画報本誌は考えます。そのお手本といえるのが、俳優、歌手、開発途上国の支援者など、あらゆる活動において、格別の輝きを放ち続けている夏木マリさんです。かっこよさも艶っぽさも可愛らしさも、すべてが「夏木さんらしい」。そんな憧れの女性の “自分らしさ” を形作っている信念を伺いました。・
前回の記事はこちら→・
特集「夏木マリという人生」の記事一覧はこちら>>>
交友歴27年の写真家、操上和美さんが語る
ファインダー越しの「マリちゃん」
「90歳の今も現役で活躍されている。日本一かっこいい男性です」─夏木さん
「マリちゃんの魅力の源は、表現者(パフォーマー)として自分を磨き続ける『志』」─操上さん
(夏木さん衣装)ジャケット55万5500円 パンツ27万7200円/ともにバレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)
セッションはいつも初対面の気持ちで
今回、夏木さんの魅力をあますところなく引き出してくださったのは、90歳にして第一線で活躍を続ける写真家、操上和美さん。キース・リチャーズや坂本龍一ら、撮影してきたアーティストや俳優は数知れず。いずれも見る人を釘付けにする「強さ」があります。
お二人の初仕事は1999年。女性誌の表紙の撮影だったそうですが、操上さんはそれ以前から夏木さんに注目していたと話します。「最初にマリちゃんを見たのは『印象派』の舞台だったと思います。ちょっとバレエが入ったようなパフォーマンスがユニークで、僕は好きでしたね」。
操上さんにとって夏木さんは、長年にわたり何度も撮影してきた「被写体」であると同時に、家族ぐるみの親交もある近しい存在。しかし、撮影では毎回、初対面のような気持ちで臨むと話します。「今日は今日で、明日でも昨日でもない。同じ人でも気分も違えば、人生における立ち位置も違う。初めて相対するくらいの気持ちでセッションしないと、成長していけないんです、お互いに」。確かに、撮影現場でのお二人からは、強い信頼感とともに、程よい緊張感も感じられました。
操上さんも「昔からかっこいい」と称える夏木さんの魅力の源とは?
「人間は皆そうなんですが、『志』だと思います。表現者としての自分を磨き続ける『志』。彼女は、『夏木マリ』を届けるパフォーマーだと思うんですよね。これからもますます元気にステージで暴れ回ってほしいです」
夏木マリさん(なつき・まり)1973年歌手デビュー。1980年代から俳優としても活躍。1993年よりコンセプチュアルアートシアター「印象派」シリーズを制作。2009年にパフォーマンス集団MNT(マリナツキテロワール)を設立。開発途上国の支援活動も継続中。
操上和美さん(くりがみ・かずみ)1936年北海道生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。60年以上、広告の分野を中心に活躍。真骨頂は被写体の内面を深く捉えた写真。その軌跡は『今という永遠 写真家・操上和美の90年』(石川拓治著、幻冬舎刊)に詳しい。
操上さんが過去に撮影した夏木さんの写真を一部ご紹介。
2012年にリリースされたCD『ALLIANCE』のジャケット写真はロングヘアが新鮮で妖艶。このCDには「One ofLove プロジェクト」 のテーマソングも収録されている。

雑誌『GINGER』に掲載された2枚。
ロックないでたちの夏木さんは、16年の『大人のおしゃれ手帖』より。
(
この特集の一覧はこちらから>>)