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- 吉沢亮さんインタビュー ミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』で難役に挑む


社会現象ともいえる大ヒットとなった映画『国宝』での演技が評価され、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など主要な賞を総なめにした吉沢 亮さん。今や国民的俳優ともいえる存在ですが、取材時の穏やかな表情からは一切の気負いが感じられず、自然体に見えました。
ミュージカル出演2作目にして初主演作となった『ディア・エヴァン・ハンセン』は、吉沢さんが20代前半のときにニューヨークのブロードウェイで鑑賞し、感動したという作品。
「英語だから全然意味は理解できなかったんですけど、とにかく会話のテンポ感や間の取り方が面白いと思ったのをよく覚えています。そのときからずっと、いつかこういう作品に出たいと思っていました」。
そのため、出演の話があったときは即決したといいますが、思わぬ“誤算”もあったのだそう。取材時、ボイストレーニングを本格的に始めて数か月だった吉沢さんは、「会話の印象が強くて、歌がこんなに難しいことは覚えていなかったんです。キーがすごく高い。英語の歌詞だと出るキーが、日本語だと出にくいといったこともあって、今、すごく焦っています」といって苦笑。しかし、続けて、「大変ですけど、自分ができなかったことがちょっとずつできるようになってきている手応えはある。それはやっぱり嬉しいです」と言葉に充実感を滲ませました。本作において、主役を演じる吉沢さんは舞台にほぼ出ずっぱり。
「こんなにもずっと舞台で歌い続ける役は今までなかったので、不安はあります。どのタイミングで水を飲めばいいのか。喉は持つのか。喉のケアは徹底します」。
吉沢さんといえば、『国宝』のために1年半、厳しい歌舞伎の稽古に打ち込んだことが知られていますが、今回の役も含め、進んで試練に挑んでいくイメージがあります。本人にそう伝えると、「そういうことがやりたくて仕事を選んでいるわけではないんですが(笑)、負荷があるほうが役への向き合い方により気持ちが入ったり、やりがいみたいなものを感じたりするのかなとは思います」という答えが笑顔とともに返ってきました。
撮影/筒井義昭 スタイリング/九〈Yolken〉 ヘア&メイク/小林正憲〈SHIMA〉 取材・文/清水千佳子