エンターテインメント

風間俊介さんインタビュー 舞台『トランス』で現実と虚構の狭間に挑む

2026.06.04

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あなたは私でないし私はあなたじゃない。
私は私ですらないのかもしれない物語です

リアルとフィクションが何度も入れ替わる

「いつもなら饒舌にストーリーをお話しするところですが、『トランス』は“こういう話です”と説明すること自体がナンセンス。“あなたが観に来てくれないと、あらすじすら言えない物語です”と、紹介させてください」と、風間俊介さん。

自身が演じるフリーライターの立原雅人と、精神科医の紅谷礼子(岡本 玲さん)、ゲイ・バーに勤める後藤参三(伊礼彼方さん)の3人芝居は、雅人が自分が自分でないような錯覚にとらわれ、礼子の勤める病院を訪れるところから不思議な物語が展開していきます。

「3人芝居ですが、一人芝居が3つ繰り広げられている瞬間もあると思っています。ストーリーのなかで人格が入れ替わっていき、その入れ替わりすらひっくり返ることもあります。台詞も膨大で、僕は作・演出の鴻上尚史さんが大好きなので、もちろん断るという選択肢はなかったのですが、もうちょっと考えて返事をすればよかったんじゃないかと、今、じわじわと感じているところ(笑)。でも、周囲の多くの役者さんから“『トランス』やるの?”“風間くんが演じる雅人は興味がある”と言っていただいて、俳優たちにとってこの作品は特別な存在なのだなと改めて認識もしています。自分が10年後くらいに振り返ったときにすごく大切な時間だったと思える舞台が今、スタートしているのかもしれないという感覚がありますね」

撮影/猪俣晃一朗 スタイリング/手塚陽介 ヘア&メイク/清家いずみ 取材・文/清水井朋子

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