主演とプロデューサーを務めるシリーズ最新作が登場
主人公が起爆剤となって周りの人々を動かしていく
かわぐちかいじさんの人気漫画を、時代設定を2020年代に移して実写化。映画に続いて配信された全8話のドラマが高視聴数を記録するなど、話題を呼んだ『沈黙の艦隊』シリーズ。原作随一のバトルシーンや日本の未来をかけた総選挙が描かれる、その続編映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』が公開されます。
「続編ができたことは、もちろんとても嬉しいことです。ただ、世界がどんどん不穏なほうへ向かい、日本もシビアな状況にある中で、こういう続編をやれたことに対しては、ちょっと複雑な気持ちがあります。でも、それもこの作品の力なのかなと。不可能といわれた実写化が、原作の連載終了から約30年のこのタイミングで実現したことに、何か自分たちの力を超えたものを感じますね」
シャツ/サルト(サルト)パンツ/アタッチメント(サカス ピーアール)
そう話すのはプロデューサーも務める大沢たかおさん。親しい映画プロデューサーと、日本の現状への危機感や未来像を語り合う中で生まれたという本シリーズで、日米共同で極秘に建造した原子力潜水艦を奪取し、独立国「やまと」と宣言して世界を巻き込んでいく、主人公の海江田四郎艦長を演じています。
「主人公が成長していくというのが、映画やドラマの王道の構造だと思うんですが、『沈黙の艦隊』では海江田本人はほとんど変わりません。彼が起爆剤になって、周りの人々が問題にぶつかり、悩みながら成長していきます。今作では、北極海での激戦と日本での解散総選挙で厳しい対決が描かれる中、『やまと』のクルーたちの人間的な面も少しずつフィーチャーされています。より面白い続編をと、みんなでさらに集中力高く挑みました。ぜひご覧いただけたら嬉しいです」
一人で何もしない“無”の時間を必ず作る
原作では「凜とした正義の味方といった印象がある」海江田を、あえてダークサイドに寄せ、テロリストにも見える20年代の実写版ならではの海江田像を作り上げている大沢さん。これまでもドラマ『JIN-仁-』の南方 仁、映画『キングダム』シリーズの王騎など、多くの役柄で観る者を魅了してきました。
体形まで変えて撮影に臨むことから、ストイックな印象がありますが、「それはマスコミの皆さんが作ったイメージですよ。僕は自分がストイックだと思ったことも、いったこともないです。まあ、ストイックなふりをすることはありますけどね(笑)。緊張感ある雰囲気を出したほうが、取材にいらした皆さんに喜ばれたりするので」と大らかに笑います。
「自分の人生をちゃんと全うしたい、精いっぱい生ききりたいですね」
長い休みが取れたら、カリブ海クルーズがしたいという大沢さん。「でも友人に、一人で行くのはやめたほうがいいといわれました。確かに、謎の男が一人で船内をぶらついていたり、おいしそうに黙々とディナーを食べていたら、“あの人、何?”って思われそうですよね(笑)」。
俳優としての展望も「全然ない」とのこと。
「ただ、自分の人生をちゃんと全うしたい、精いっぱい生ききりたいとは思っています。それが叶わない人も多い中、自分はおかげさまで健康に生きさせてもらっているのだから、やりたいことは全部やって終えたいなと。とはいえ、仕事に関しては、一つのものに集中して取り組むスタイルが自分には向いているし、残念ながら体と頭がもたないので、年に1本か2本が限界です。なので、価値観が合う制作陣と、何かしら挑戦ができる作品を作るようにはしています」。
そんな大沢さんのリフレッシュ法は、「1日20~30分でいいから、画面も本も見ず、1人で何もしない〝無〟の時間を必ず作ること」だといいます。
「そうすると、自分の中からいろんなもの、たとえば不平不満や今本当に欲しているものが出てくるんです。自分にあまりストレスが溜まらないのも、そういうものを外に出す時間を作っているからだと思います。人生は長期戦。頑張りすぎて息切れしないためにも、時折、手や目や耳を休ませて、少しでもガス抜きをするのは大事なことだと思いますよ」
大沢たかお(おおさわ・たかお)1968年東京都生まれ。1987年よりモデルとして活躍し、1994年にドラマ『君といた夏』で俳優デビュー。以後、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』やドラマ『JIN-仁-』など数々の話題作に出演。人気シリーズとなった『キングダム 大将軍の帰還』で、2024年日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。
映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』
©かわぐちかいじ/講談社
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1988年から1996年にコミック誌に連載された人気作を実写化。独立を宣言した原子力潜水艦「やまと」はベーリング海峡へと北上していた。そんな「やまと」を撃沈すべく、米国海軍の最新鋭原子力潜水艦が後を追う。一方、日本では「やまと」支持の是非を問う総選挙が行われることになり……。
全国東宝系にて公開中
原作/かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』(講談社『モーニング』)
監督/吉野耕平 脚本/髙井 光
出演/大沢たかお 上戸 彩 津田健次郎 江口洋介 ほか
URL:
https://silent-service.jp/