今月の人 二宮和也さん
無限にループする地下通路に迷い込んだ男が“通路に異変を見つけたら引き返し、異変がなければ進む。間違えたら0番出口に戻される”というルールのもと、唯一脱出が可能な“8番出口”を目指す──そんなシンプルなゲームをアレンジして実写化し、カンヌ国際映画祭でも評判を呼んだ映画『8番出口』が公開されます。
ゲームが原作の異色作に脚本づくりから参加
原作は世界的大ヒットを記録した同名のゲームで、主演は二宮和也さん。等身大の二宮さんを感じさせる役柄を演じつつ、なんと脚本協力もしています。

「題材自体は知っていたので、出演のオファーをいただいたとき、あれをどうやって映画として成立させていくんだろう?というところに、すごく興味を持ちました。それで、脚本づくりから参加させてもらったんです。僕にとっては初めてのことで、大変ではありましたけど、とにかく楽しかったですね」
笑顔でそう話す二宮さん。撮影でもいろいろなアイディアを出したそう。
「そこで何ができるだろう?と常にみんなで考えながら撮りました」
「その周回で起こる異変のお題をもとに、カメラと照明と録音部と演者で一度シーンをつくって、それを監督に見てもらいながら意見を出し合い、リテイクする。そもそも、僕が演じる“迷う男”がループする話だし、恐ろしいほどリテイクしたので、だんだんわけがわからなくなったりもしたんですが(笑)、そこで何ができるだろう?ということを、常にみんなで考えながら撮っていった感じです」
ちなみに登場人物は“歩く男”や“ある女”など計5名いますが、途中までほぼ“迷う男”しか出てきません。
無機質な白い地下通路のセットの中、一人で芝居を紡いでいくのは大変だったのでは?と尋ねると、「それが意外と、一人のほうが楽でした(笑)」と二宮さん。
「もちろん、スタッフの皆さんが優秀で、自分のタイミングで芝居をやらせてもらえたからだとは思うんですが、改めて“人と芝居をするって、やっぱり難しいことなんだな”と気づかされました(笑)」。