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第60回全国漆器展の受賞作品から 新しい漆器とともに、豊かな暮らしを

2026.04.20

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第60回全国漆器展の受賞作品から
新しい漆器とともに、豊かな暮らしを

全国漆器展は昨年、第60回となる節目の年を迎え、各産地から例年以上に力のこもった作品が多く寄せられました。ここでは、卓越した技術力、独自性などが評価ポイントとなる美術工芸品部門、市場性や提案性、デザイン性などが重視される産業工芸品部門、2部門のトップの賞と、家庭画報賞を獲得した計4作品をご紹介します。また団体賞では、幾多の天災に見舞われ、困難な状況にある輪島漆器商工業協同組合が、第1位となる桂宮賞を受賞しました。

大理の夢 髙橋貞一(川連漆器) 【農林水産大臣賞】美術工芸品部門

大理の夢

髙橋貞一(川連漆器)

たっぷりとした厚みのある大鉢は、大理石をイメージして制作。白漆の上に、通常より長い時間をかけて乾燥するよう調合した透き漆を塗り、向きを変えながら乾燥させることで、独特のマーブル文様を表現しました。「剣山を置いたガラス皿を入れて花器にしたり、そのまま飾ったり、自由に楽しんでいただければ嬉しい」と髙橋貞一さん。径30×高さ9センチ


大理の夢 【経済産業大臣賞】産業工芸品部門

花の椀

土直漆器(越前漆器)

「土直漆器」の社長、土田直東さんと、「Zelt」のデザイナー、柴山修平さんの「お椀を2つ重ねてみたら、何だか面白いね」という会話から生まれた一輪挿し。上下2つに分かれるので中が洗えて、収納時にはコンパクトに。生花を入れる際は、水を入れたままにせず、定期的に洗って入れ替えるのがおすすめです。径12×高さ15センチ

一閑張 八角5個組 小鉢真塗り 黒・赤 【家庭画報賞】産業工芸品部門

一閑張 八角5個組
小鉢真塗り 黒・赤

宮原正岳(木曽漆器)

指物で八角形の木地を作り、表面に和紙を張って 一閑張に仕上げた小鉢5点のセット。薄作りで手に取ると軽く、入れ子になるのでコンパクトに収納できます。「木曽は野山の幸が豊富な地です。一番小さい鉢をぐい呑みにして、他の鉢に酒の肴を盛って、晩酌のひとときを楽しむイメージで制作しました」と宮原正岳さん。径11×高さ9.5センチ

34.0 盛器 鯉 【家庭画報賞】美術工芸品部門

34.0 盛器 鯉

酒井漆器店(江戸漆器)

「栃の木目がとてもきれいだったので、それを生かすように漆を塗り、木目を波に見立てました」と店主の酒井貞博さん。蒔絵で表現した2匹の鯉の上にも漆を塗っているので、あたかも水面の下に鯉がのびのびと泳いでいるかのように見えます。縁に施した金の上には透き漆を塗ることで、落ち着きのある光沢に仕上げました。径34×高さ8センチ

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年05月号

家庭画報 2026年05月号

撮影/本誌・坂本正行 取材協力/日本漆器協同組合連合会

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