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日本磁器の頂点を極める「鍋島焼」。現存する献上瓶子が一堂に会する、「鍋島焼 献上の歩み展」が佐賀県立美術館で開催

2026.01.28

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佐賀県が世界に誇る伝統工芸品「鍋島焼」。開窯から351年目を迎える今年、鍋島焼の比類なき技と美を堪能できる展示会が、佐賀県立美術館で開催されます。

藩の威信をかけた、究極の磁器「鍋島焼」

佐賀藩の御用窯(ごようがま)として江戸時代(17世紀後半)に誕生した鍋島焼は、当時肥前を治めていた鍋島家が、全国の優れた陶工を伊万里市大川内山(おおかわちやま)に集め、藩直営の「鍋島藩窯(なべしまはんよう)」を築いたことが始まりです。
切り立った奇岩が連なる山々に三方を囲まれ「秘窯の里(ひようのさと)」とも呼ばれる大川内山に優秀な職人を隔離し、その技法と意匠が外部に流出することを固く禁じていました。

将軍家や諸大名などへの献上品としてのみ制作された鍋島焼は、一般には流通しない特別な磁器。藩の威信をかけて、徹底した管理体制と門外不出の最高の技術により、極めて芸術性の高い名品が作り上げられました。

御用窯だからこその、他の焼き物とは一線を画す完成度と格調の高さ、技術的精緻さを有することから、“日本最高峰の磁器”とも称される鍋島焼。明治時代の廃藩置県と共に御用窯としての役目は終えましたが、その誇り高いものづくりは、民窯となった現代にまで受け継がれています。

構図の美しさ、端正な佇まい──時代を超えて人々を魅了する鍋島焼を間近で

昨年9月、開窯350周年を記念し、大阪・関西万博で大きな反響を呼んだ「献上瓶子(へいし)」の展示。その規模をさらに拡大した特別展「鍋島焼 献上の歩み展」が2026年2月13日より開幕します。



瓶子は、古代から神事や儀礼で酒などを入れる容器の総称で、鍋島焼の代表的な器形の一つ。

かつての献上文化の技術と精神を今に伝えようと、大川内山の陶工たちが1989年から全国の名城所在の首長や都道府県知事らに瓶子を贈る「鍋島焼 献上の儀」。本展は、そのために作られた瓶子のうち、現存する29品すべてが一堂に会するまたとない機会です。

展示品より、2025年に総理官邸へ献上された「瑠璃焼締松柏鳳凰文瓶子」。石破茂内閣総理大臣(献上当時)の政治信条である「雪中松柏」から着想を得た絵付けが施されている。
 

2016年に駐日オランダ王国大使館へ献上された「間取吉祥チューリップ唐花文瓶子」。日本の象徴富士山や、オランダを象徴するチューリップが描かれている。

2024年に大阪城に献上された「色鍋島四季草加文瓶子」。大阪城の屋根飾り「破風(はふ)」をモチーフにした金飾りや初代通天閣の骨組みを模したデザインに、大阪市の市花のパンジーが華やかに咲き誇る。

「鍋島焼 献上の儀」の瓶子は、「献上用」と「保管用」の2つを制作しており、今回は、保管用瓶子を用いて展示が行われます。

静謐さの中に華やかさが息づく唯一無二の作品は、いずれも成形、絵付け、焼成にいたるまで約4か月をかけ、すべて手作業で仕上げられたもの。

御用窯であった頃から脈々と受け継がれる、完璧を追求する強い美意識と、卓越した職人技、そして時代にあわせて進化しつづける鍋島焼の“今”を、ぜひ会場でご体感ください。

鍋島焼 献上の歩み展

会期:2026年2月13日(金)~3月12日(木)
時間:9時30分~18時まで ※初日は13時~
休館日︓月曜日(祝日の場合は翌日)
会場︓佐賀県立美術館 3号展示室
入場料︓無料
開窯350周年特設サイト: https://nabeshima-yaki.com/

●お問い合わせ
佐賀県 伝統産業支援室
電話:0952-25-7095(平日8時30分~17時15分)

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