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《モナ・リザ》の来日から52年の時を経て、ルーヴル美術館から奇跡の来日を果たしたレオナルド・ダ・ヴィンチのもう一つの《女性の肖像》

2026.10.21

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【特集】美術展プロデューサー・今津京子さんが紐解くルーヴル美術館展の魅力・第1回 東京・国立新美術館で開催中の展覧会「ルーヴル美術館展 ルネサンス」。真作が世界に15点ほどしかないと言われるレオナルド・ダ・ヴィンチの通称《美しきフェロニエール》が日本初公開。かの有名な《モナ・リザ》の前身とも称される傑作です。この作品を中心に据えた展覧会の見どころを、本展に携わった美術展プロデューサーの今津京子さんが解説します(全3回)。

※記事の最後には、会員限定のチケットプレゼントもあります。ぜひご応募ください。


さかのぼることコロナ直前の2019年秋から20年冬にかけて、レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念する大回顧展がパリのルーヴル美術館で開催されました。入館者は110万人を数え、ルーヴル美術館特別展の入場者記録を大幅に更新。学術的に有意義な厚いカタログの発行や、ドキュメンタリー映画の制作など、ルーヴル美術館が総力をあげて展覧会に取り組んでいることが伝わりました。偉大なる画家への深い敬意が感じられ、西洋美術史の中でレオナルドの占める位置が、文字通り唯一無二であるという感想を強く抱きました。

その回顧展のメインビジュアルとなった通称《美しきフェロニエール》が、現在、国立新美術館で開催中の『ルーヴル美術館展 ルネサンス』で日本初公開されています。


ルーヴル美術館とは長年にわたって幾度も展覧会を開催し、信頼関係が築かれているものの、同館はレオナルドの作品の貸し出しには極めて慎重です。この作品がこれまでにルーヴルの壁を離れたのは数えるほどで、ロンドンとミラノでの展覧会、そしてルーヴル・アブダビ美術館の開館時だけなのです。

さまざまなタイミングが合致し、今回の日本への貸し出しの話が決まったのは3年前。夢ではないかと大変嬉しく思いましたが、同時に実現に向けて身の引き締まる思いでした。レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》1490‒1497年頃 パリ、ルーヴル美術館 © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Michel Urtado

レオナルド・ダ・ヴィンチ 《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》1490‒1497年頃 パリ、ルーヴル美術館 © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Michel Urtado

この作品の正式なタイトルは 、『《女性の肖像》 、誤って付された別称 《美しきフェロニエール》』という長いものです。ルーヴル美術館が所蔵していた《美しきフェロニエール》という他の絵画作品と混同され、間違ってその名で呼ばれるようになり、それが広く行き渡り、定着したというエピソードがあります。展覧会会場ではその経緯が映像で詳しく解説されていますのでご注目いただきたいのですが、混同の元となった本来の作品も本展で並んで展示されています。ロンバルディアの画家《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》1500 ‒1512年頃 パリ、ルーヴル美術館 Photo © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Franck Raux / distributed by AMF-DNPartcom

ロンバルディアの画家《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》1500 ‒1512年頃 パリ、ルーヴル美術館 © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Franck Raux / distributed by AMF-DNPartcom

実はこの ‘本物’の《美しきフェロニエール》(上)は、本展の出品作品のなかで唯一、パリではなくルーヴル・アブダビで展示されており、中東情勢が揺れ動く中で日本への輸送が危ぶまれた時期もありました。ですが、最終的には出品が叶い、レオナルドの通称《美しきフェロニエール》と同じ空間に展示することができました。ルーヴル美術館の常設展では一緒に見ることはできなかった2点を、東京でぜひじっくりとご覧ください。レオナルドの『美しきフェロニエール』、『美しきフェロニエール』が並ぶ展示室。

2点の《美しきフェロニエール》並ぶ展示室(「ルーヴル美術館展 ルネサンス」国立新美術館、2026年、展示風景)©NTV

今津京子(いまづきょうこ)

撮影/小野祐次

美術展プロデューサー。パリをベースに、「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」(2025−26年)、「モネ 睡蓮のとき」(2024‐25年)、「マティス 自由なフォルム」(2024年)、「ルーヴル美術館展 愛を描く」(2023年)、「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode」(2022年)、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(2020年)など、40年にわたり数十を超える大型展覧会の企画に携わる。日仏英の3か国語を操り、美術、ファッションなどの分野でジャーナリストとしても活動。音楽、演劇、料理、アンティークなどアール・ド・ヴィーヴルをこよなく愛する。

ルーヴル美術館展 ルネサンス
会場:国立新美術館 企画展示室1E
会期:2026年9月9日(水)~12月13日(日)
休館日:毎週火曜日 ※ただし11月3日(火・祝)、12月8日(火)は開館、11月4日(水)は休館
観覧料:〔当日券〕2,400円(一般)、1,400円(大学生)、1,000円(高校生)
URL:https://www.ntv.co.jp/louvre2026/

【家庭画報ドットコム会員限定】プレゼント

抽選で5組10名様に本展の鑑賞券をプレゼントします。

応募には、家庭画報.comの会員登録(無料)が必要です。未登録の方は応募ボタンから「新規会員登録」へお進みください。

応募締め切り:2026年11月3日(火・祝)23:59まで

注意事項(必ずお読みください)
●当選の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。抽選結果に関するお問い合わせはお答えしかねます。
●住所不明・長期不在等で届かなかった場合は、当選を無効とさせていただきます。

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