
【特集】美術展プロデューサー・今津京子さんが紐解くルーヴル美術館展の魅力・第1回 東京・国立新美術館で開催中の展覧会「ルーヴル美術館展 ルネサンス」。真作が世界に15点ほどしかないと言われるレオナルド・ダ・ヴィンチの通称《美しきフェロニエール》が日本初公開。かの有名な《モナ・リザ》の前身とも称される傑作です。この作品を中心に据えた展覧会の見どころを、本展に携わった美術展プロデューサーの今津京子さんが解説します(全3回)。
※記事の最後には、会員限定のチケットプレゼントもあります。ぜひご応募ください。
さかのぼることコロナ直前の2019年秋から20年冬にかけて、レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念する大回顧展がパリのルーヴル美術館で開催されました。入館者は110万人を数え、ルーヴル美術館特別展の入場者記録を大幅に更新。学術的に有意義な厚いカタログの発行や、ドキュメンタリー映画の制作など、ルーヴル美術館が総力をあげて展覧会に取り組んでいることが伝わりました。偉大なる画家への深い敬意が感じられ、西洋美術史の中でレオナルドの占める位置が、文字通り唯一無二であるという感想を強く抱きました。
その回顧展のメインビジュアルとなった通称《美しきフェロニエール》が、現在、国立新美術館で開催中の『ルーヴル美術館展 ルネサンス』で日本初公開されています。
この作品の正式なタイトルは 、『《女性の肖像》 、誤って付された別称 《美しきフェロニエール》』という長いものです。ルーヴル美術館が所蔵していた《美しきフェロニエール》という他の絵画作品と混同され、間違ってその名で呼ばれるようになり、それが広く行き渡り、定着したというエピソードがあります。展覧会会場ではその経緯が映像で詳しく解説されていますのでご注目いただきたいのですが、混同の元となった本来の作品も本展で並んで展示されています。
実はこの ‘本物’の《美しきフェロニエール》(上)は、本展の出品作品のなかで唯一、パリではなくルーヴル・アブダビで展示されており、中東情勢が揺れ動く中で日本への輸送が危ぶまれた時期もありました。ですが、最終的には出品が叶い、レオナルドの通称《美しきフェロニエール》と同じ空間に展示することができました。ルーヴル美術館の常設展では一緒に見ることはできなかった2点を、東京でぜひじっくりとご覧ください。
今津京子(いまづきょうこ)
ルーヴル美術館展 ルネサンス
会場:国立新美術館 企画展示室1E
会期:2026年9月9日(水)~12月13日(日)
休館日:毎週火曜日 ※ただし11月3日(火・祝)、12月8日(火)は開館、11月4日(水)は休館
観覧料:〔当日券〕2,400円(一般)、1,400円(大学生)、1,000円(高校生)
URL:https://www.ntv.co.jp/louvre2026/
抽選で5組10名様に本展の鑑賞券をプレゼントします。
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応募締め切り:2026年11月3日(火・祝)23:59まで
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