〔特集〕2026年開運祈願 ── 富士山から福来たる 「末広がり」の山容、日本一の高さが「繁栄」や「頂点」に通じることから、古くから“吉兆”とされてきた富士山。2026年の幕開けに際し、改めて日本の象徴であり、日本人の心の拠り所でもある霊峰富士の、霊験あらたかな力に触れることで、開運祈願をし、我が家に福を招きます。
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我が家に福を呼ぶ
“芸術(傑作アート)としての富士”を暮らしに
富士山の世界遺産登録に際し、その選考理由に挙げられた2大要因の一つが「芸術の源泉」。古(いにしえ)より現代に至るまで、富士山は脈々と日本の芸術的な創造にインスピレーションを与え続けてきました。
一方、日常の暮らしの中では、縁起のいい“吉兆”の象徴として、絵画や工芸品、道具などに取り入れられ、日本人の心の拠り所として感動や安心をもたらし、心を豊かにしてくれる存在です。ここでは今も「芸術の源泉」として息づく富士を紹介します。
日本人の魂に宿る、かくも美しき稜線
千住 博
「流星」(2004)
富士山の美しいシルエットが浮かぶ夜空に、一筋の流れ星を描いた作品。「ロイヤル コペンハーゲン」の陶板作品の原画にもなっている。
フジヤマ ミュージアム 蔵
「富士山の形のきれいさを長きにわたり視野に入れて育まれたのが日本文化だと思います。その静かな印象は、日本人の美意識や宗教観に大きな影響を与えてきたのではないでしょうか」と千住 博さん。
その言葉どおり、2つの作品とも私たちが富士山を思い出す時に頭の中で描く、末広がりの美しい稜線を持った富士山そのものの姿が描き出されています。いわば日本人の魂に宿る、心象風景としての富士山が、見る人の心を癒やします。
「霊峰富士」(2014)
震災後に坂茂氏設計により再建された、JR石巻線の終点駅、女川駅舎2階に併設された「女川温泉ゆぽっぽ」のタイル壁画の原画として描かれた作品。
千住 博(せんじゅ・ひろし)日本画家。京都芸術大学教授。1958年東京都生まれ。世界各国で展覧会を開催。2022年日本芸術院会員に任命。
軽井沢千住博美術館
https://www.senju-museum.jp公式サイト
https://www.hiroshisenju.com(次回に続く。
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